a-works・野山大彰さんセミナーレポート 「ネット市場を生き抜くための10の条件」

2013年2月23日にa-works株式会社・野山大彰さんのセミナー「2013年のネット市場を生き抜くためのビジネスモデル構築セミナー」に参加してきましたのでレポートしておきます。

混沌のネットビジネス業界を生き残るには?

今回のセミナー講師・a-works株式会社の野山大彰(ひろあき)さんと言えば、そうです。あの野山さんです。最近になって色々な通販系業者の間で「a-works」や「野山大彰」さんの認知度が上昇しているようですが、私は野山さんがまだへっぽこアフィリエイターだった2009年から知っていました。

それが、まさかここまでの有名人になって、EC業界で圧倒的なポジションを築くとは想像していませんでした。そんな飛ぶ鳥を落とす勢いの野山さんが、面白そうなセミナーを開くとのことで参加してみました。参加したセミナーはこちらです。
2013年のネット市場を生き抜くためのビジネスモデル構築セミナー

セミナー公開

具体的な固有名詞や数値を出さないで大枠や感想ならOKとのことですので、内容の大枠をまとめておきます。

2013年以降は既存のネットビジネスでは生き残れない?

まず最初に、2013年のネットビジネス市場は、「今のビジネスモデルのままではダメだ」といった話からスタートしました。下記の4つが槍玉に挙がっていた既存ビジネスモデルと、なぜ今のままではダメなのかという理由です。

■1:WEB制作
ここ数年、WEB制作会社の数が異常なほど増えていて、単価がどんどん下がり、SOHOなどに依頼するとかなり安く依頼できてしまいます。今後は強烈に差別化したコンテンツを提供しない限り、高い単価で制作依頼を受けることはできず、勝ち残るのが厳しい時代に突入しています。

■2:純広告
サイトやメルマガなどの広告枠を貸して収入を得る純広告ですが、最近はユーザーが広告慣れしてしまったため、「強烈に売れない」広告枠が多発してしまっています。ただの広告枠を売るだけでは効果が出なくなっているので、今後はマーケティングを絡めた提案ができないと、広告代理業で大きく稼ぐことは厳しくなっていきます。

■3:アフィリエイト
検索エンジンの変動に依存してしまうビジネスであり、ひとつの「メディア」として大きく作りこまないと、今後安定して稼ぎ続けることができない時代になっています。リスト管理ができないゆえレバレッジが効きにくく、フルコミッションの営業マンと同じような不安定さもあります。ただし、月100万、200万円程度で良い人なら今後も参入余地のあるビジネスではあります。

※めしお注)月1,000万以上稼いでいるアフィリエイターもゴロゴロいます。

■4:コンテンツ販売
ここ近年で胡散臭さ、怪しさが更に加速していて、新聞沙汰になる高額塾まで登場している有様です。リスティング広告への締め出しも食らうなど、社会的に淘汰されようとする動きもあります。野山さんいわく「今からの新規参入は私ならしない」ビジネスです。

念のためお伝えしておきますが、これらの仕事についている人たちを否定しているわけではなく、あくまでも最近のネットビジネス市場を見渡した上での警鐘です。では、これからも稼げるビジネスモデルとは何なのか?野山さんが今まで色々やってきた中で「これはせなあかん」という稼げるビジネスの条件が10個紹介されていました。

これからも稼げるビジネスモデル10の条件

■条件1:24時間、365日営業
人々の生活スタイルが多様化している中、「いつでも欠かさず売っている」ことが大事で、「10時~17時までしか売っていません」では稼げません。インターネットを使えば営業マンを雇う必要もなく、ホームページや広告がずっと休みなく売ってくれます。

■条件2:全国商圏でビジネス展開
北海道から沖縄まで全国にリーチすることが重要です。インターネットを使えば通信管理費以外の出店コストゼロで、全国から縦横無尽にアクセスを集めることができます。国内に留まらず海外にまで商圏を広げることも可能です。

■条件3:仕入れなし、在庫なし
仕入れがあると一気に資本が必要になります。特に起業当初はお金がないので、大手製造業のような「Just In Time」(作るタイミングで発注する)を意識したビジネスにする必要があります。

■条件4:仕組み化・自動化しやすい
「この作業、昨日も同じことやったけど・・・」というような一度やったこと、同じことを何度もやり続けるのは非常に効率が悪いです。パソコン・インターネットを使ったネットビジネスはそういったルーチンワークはパソコンに働いてもらうべきで、仕組み化、システム化、自動化をするのが私たちのやるべきことです。

■条件5:仕事の標準化をしやすい
標準化とは「誰でもできる」という意味合いで、誰もがどの仕事もできるようなマニュアルを作り、マニュアル通りに全てのことを進められるのが理想です。「この人しかできません」という仕事があると、その人がいなくなったらビジネスが成り立たなくなります。

■条件6:繰り返し販売できる
野山さんいわく、「ビジネスとは新規顧客を費用対効果よく獲得し、 繰り返し繰り返し買ってもらうこと」です。CPO(1件の注文にかかったコスト)が上がっている中、リストベースの商売をしていかないとライバルに勝ち抜くことはできません。

■条件7:商流が高い
野山さんが2012年に最も意識し、今のビジネスモデルを作り上げる元になっている考え方が商流(ビジネスのポジション)です。簡単に言うと、商社のような立ち位置で、下に1次代理店や2次代理店があり、自分は商流の高いポジションにいることです。

ただし、代理店を何階層も増やしすぎるとマルチ商法のようになってしまうのでやり過ぎは厳禁です。野山さんいわく、コピーライティングよりも、リスティングよりも、SEOよりも、何よりもとにかく商流が大事とのことです。

■条件8:キャッシュ化が早い
お金のない起業当初は売上よりもキャッシュフローが命です。支払いはなるべく遅く、入金はなるべく早くして、最低でも月末締め翌月末にはキャッシュ化させます。

■条件9:立ちあげコストがかからない
条件2の「仕入れなし・在庫なし」とも関係してきますが、投資回収まで時間がかかると利益も出にくく、必ず回収できるとも限らないビジネスはスピードが出ません。ライバルに勝つにはお金を素早くうまく使って、ビジネスを回していくことが肝です。

■条件10:レバレッジが効く
ビジネスは1+1=2ではなく、3、4になるように掛け算で考えていきます。人の時間は決まっているので、より多くの人やシステムを動かす仕組みを作ることが重要です。

野山大彰さんが行き着いた今後も稼げるビジネスモデルとは?

以上の10個の条件のうち1つでも欠けると時給が下がっていくと考え、1つでも多くの要素を取り入れることが2013年以降も稼ぐ秘訣です。そんな稼げるビジネスの原理原則に基いているビジネスモデルとして、野山大彰さんが行き着いたのが「アフィリエイト広告運用」「CRM媒体構築・運用」という2つのビジネスの柱です。

アフィリエイト広告運用とは、リスティング広告運用のアフィリエイト版のような感じです。「御社の商品にアフィリエイトを導入しませんか?うちが代わりに運用しますよ」というビジネスです。

CRM媒体構築・運用とは、カスタマーリレーションシップマネジメント(顧客管理)のことで、企業へのステップメール導入と効果検証・改善をするビジネスです。ステップメールを1年分作って納品します。

いずれも顧客となるのは胡散臭い虚像ビジネス企業ではなく、自社の有形商品を抱えているネット通販企業です。実は、今回のセミナーはここからが本編なのですが、ここから先は肝の部分で固有名詞や数値もバンバン出てきますので、これ以上ブログでレポートすることはできません。

本当に人を幸せにしていないビジネスは絶対に続かない

ただ、予想に反して私的に今回のセミナーで一番面白く、色々考えさせられたのは本編に入る直前の部分でした。お客さんを幸せにすることよりも自分の稼ぎばかり自慢しているインフォ系のある一部の人(たち)のことを「チンピラ」呼ばわりしていたのですが、これには笑ってしまいました。

「本当に人を幸せにしていないビジネスは絶対に続かない」と言っていましたが、同感でした。アフィリエイトで稼ぐにしても考え方は同じです。自分のアフィリエイト報酬が積み上がれば満足ではなく、購入した商品や自分の提供した記事内容に対して本当に満足してくれたのかどうかまで追求していきたいものです。

これは昔、私が販売代理店の営業をしていた時もそうでした。件数を取ってインセンティブがもらえることも嬉しいですが、お客さんから一人ひとりから信頼され、感謝の声をもらうことのほうが格段に嬉しいのです。人それぞれ色々なアフィリエイトの考え方や仕事の価値観がありますが、私の場合はこんな感じです。

広告主・販売者サイトへの単なる橋渡し役に留まらずに、ユーザーに楽しんでもらったり、感謝の声をもらえるような信頼感と存在価値のあるメディアを作っていきたい。そう改めて思い直すきっかけとなったセミナーでした。

●セミナー主催:a-works株式会社

●本日のまとめ
複雑・高度化しているネットビジネス市場で2013年以降も生き残るには、何となくではなく、理詰めで、稼げる10の要素を1つでも取り入れ、本当に人を幸せにする価値のあるビジネスをいつやるかではなく、今やること。

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