SEOを知り尽くした「SEOの神」こと伊藤虎太郎先生が
膨大な実践と検証を繰り返し、満を持して送り出す
上位表示ツール「Tiger-Wing(タイガーウイング)」が一般発売を開始しました。
先行販売時は「Tiger-Wings(タイガーウイングス)」
と、複数形だったのですが、一般販売では
単数形の「Tiger-Wing(タイガーウイング)」に改名したようです。
また、販売ページの内容も変わっていますので、
改めてTigerWingの販売ページをチェックしてみます。
なお、私は購入する気が全く起きませんでしたので、
実際の使用感などのレビューは他を当たってください。
官公庁、銀行、有名サイトもTiger-Wingで上位表示させている!?
タイガーウイングの販売ページを見てみると、
数々のビッグキーワードで上位表示を続々達成!!
国内で類を見ない圧倒的な上位表示実績をご覧下さい!
とのことで、さっそく見てみたところ、
確かに、超ビッグワードでの実績が大量に並んでいます。
その順位のサイトをチェックしてみると・・・
- 住宅ローン3位:三菱東京UFJ銀行
- 生命保険2位:価格.com
- 損害保険4位:日本損害保険
- 旅行5位:じゃらんnet
- 三味線1位:Wikipedia
- マッサージ1位:Wikipedia
- にきび1位:Wikipedia
- 中古車 売買2位:ガリバー
- メタボリックシンドローム:Wikipedia
- 資格試験3位:厚生労働省
なんということでしょう。
まさかWikipediaや厚生労働省までも「Tiger-Wing」を使って
サイトを上位表示させていたとは予想だにしていませんでした。
万が一、これらのサイトが
伊藤虎太郎先生の上位表示実績と関係ないサイトだとしたら、
実績サイトはどこに飛んでしまったのかという話になってしまいます。
また、「ペンギン・パンダアップデートに対応済み」と謳っておいて、
スパムやりたい放題だった過去の検索エンジンでの一時的な実績を
掲載するはずがないですから、これは最新の実績の数々なのでしょう。
さすが、SEOの神の実力おそるべしです。
用語の定義は今まで聞いたことがない新定義が公開されていた
タイガーウイングの販売ページを見ると、
パンダアップデートとペンギンアップデートの用語解説がされています。
■パンダアップデートとは?
パンダアップデートとは、自分のサイトの内容だけでなくて
バックリンクサイトの内容まで厳しく見られるという事です。
ん?バックリンクサイトの内容??
それって「ペンギンアップデート」じゃないですか?
パンダアップデートは、低品質なサイトの順位を下げる。
というアルゴリズムの変更だったと思うのですが・・・。
→ Google 検索が、高品質なサイトをよりよく評価するようになりました
次に、ペンギンアップデートについても見てみると、
■ペンギンアップデートとは?
ペンギンアップデートとは、コピーサイトやミラーサイトといったバックリンク数を稼ぐために作られた完全運営者都合のユーザーにとって何の意味も持たないサイトを一切評価しないという事です。
え?コピーサイトやミラーサイト??
それら重複コンテンツが原因の順位下降は、
「パンダアップデート」によるものではなかったのですか?
ペンギンアップデートは、キーワードの詰め込みやリンクプログラムへの参加などの
ウェブスパムに対するアルゴリズムの変更だったと思うのですが・・・。
→ 良質なサイトをより高く評価するために
Googleの公式発表と、SEOの神・伊藤虎太郎さんの用語定義が
全然違う内容になっているのですが、どういうことなのでしょう?
我々庶民には知り得ないSEOの神のみぞ知る定義なのでしょうか?
ポータルサイトのリンク vs ソーシャルメディアのリンク
タイガーウイングの販売ページにはこう書いてあります。
まず、検索エンジンに高く評価される”質の高いバックリンク”とは
一体どんなものなのか?それはずばり、ポータルサイトのリンクです。
ポータルサイトとは、Yahooカテゴリなど以下のようなサイトです。
そうなのですか!?
先日開催されたSEO業界の超BIGどころが集結したSEOの祭典
CSS Nite LP, Disk 24「インハウスSEO」で、
WEBライダーの松尾茂起さんが次のようなことを言っていました。
信頼できるリンクというのは、実在している人からのリンク。自作自演のリンクは、誰が作っているのかわからないサイトのリンクだったが、今はソーシャルメディアからのリンクを評価するようになってきている。
ソーシャルメディアの普及によって、今までリンクを貼れなかった人たちがリンクを貼れる時代になっている。これが、昔のSEOと今のSEOの大きな違い。
また、先週のWEB担当者フォーラムの
海外SEO鈴木謙一さんの連載「海外&国内SEO情報ウォッチ」で、
検索順位アップに今は逆効果の「ダメSEO」7つの愚策が紹介されていました。
その記事がこちらです。
→ もはややってはいけないSEOの施策
その中に「有料ディレクトリサービスへの登録」が挙げられています。
Yahoo!カテゴリ(ビジネスエクスプレス)をはじめとした有料ディレクトリサービスですが、ペンギンアップデート以降は必ずしも登録すればよいというものでなくなってきたようです。
また、WEB担当者フォーラムの安田英久編集長も、
相互リンクや小規模ディレクトリでリンクを集める手法について
グーグルが「自然なリンク」と「不自然なリンク」を判断する性能を高め、そうした「検索エンジンの順位を操作するためのリンク」の効果が薄れてきました。
と、述べています。
小規模ディレクトリでリンクを集める方法は、
有料リンクよりさらに前の過去の手法のようですね。
これからは「構造化データ」も大切な要素になるようです。
もちろん、真相はGoogleのみぞ知るところですが、
それでも「ツールで作ったポータルサイトのリンクの質が高い」
というTiger-Wingの根拠はよくわかりません。
そして、Tiger-Wingで作成したポータルサイトでは、
タイガーウイング購入者全員でサイトを共有していくそうですが、
サイト内容もチェックせずに、リンク共有するのだけは避けたいところです。
私は4ヶ月前に「Linkapi」を外したばかりなのに、
(→ 意外な結果?Linkapiを外すとアクセス数はどうなるか検証してみた。)
訳のわからないリンク集への登録なんてやりたくないです。
「タイガーウイング購入者でなくても無料で登録できますよ」
と、リンク登録を誘われても丁重にお断りします。
SEO業界の重鎮・アイレップ渡辺隆広さんの話
先日のCSS Nite LP, Disk 24「インハウスSEO」では、
SEO業界の重鎮・アイレップの渡辺隆広さんがこんなことを言っていました。
10年前もコンテンツが重要(Content is King)と言われていたが、当時は良いコンテンツを書いても必ずしもリンクは生まれなかった。なぜなら、Twitterやブログ、Facebookなどのサービスがなかったから。自力でリンクを増やしたほうが効率が良く「Content is King」など理想論に過ぎなかったのは事実。
しかし、2012年の今、「Content is King」は理想論ではなく、必須に変わってきている。なぜなら、良質なコンテンツ発信し続けることで、Twitterやブログ、Facebookなどで情報が伝播しやすくなったから。「Content is King」はもはや理想論ではなく「やらなければいけないこと」と認識して欲しい。
また、SEO業界の重鎮だけでなく、
アフィリエイトファクトリーのたいようさんも、
SEO対策に費やした時間はアルゴリズムの変更と共に変わるので時間をかけるべき場所は、コンテンツだと思っています。
と言っています。
コンテンツ重視のサイト作りに関しては
たいようさんは2008年から一貫して言い続けています。
これだけSEO業界やアフィリエイト業界のトップ達、
そして、Google自身がコンテンツの重要性を説いているというのに、
ツールでサイトを生成してSEO対策をするのが業界のスタンダードになるとか・・・。
しかし、ここが「SEOの神様」とSEO業界の重鎮、
アフィリエイト業界のトップとの差なのかも知れませんね。
いかんせん、SEOのことを知り尽くした「SEOの神様」ですから。
SEOの神様がおっしゃるのですから間違いないのでしょうけど、
私のような頭の悪い下民には全く理解できませんでしたので、
今までどおり、コツコツとコンテンツ作りに勤しみたいと思います。
●本日のまとめ
Wikipediaや厚生労働省のサイトを上位表示させる(?)という脅威の実績を持つ
「Tiger-Wing(タイガーウイング)」が満を持して一般発売を開始したが、
やはり私のような下等生物の理解力ではその魅力が全くわからなかった。
前回の記事
SEO対策ツール「Tiger-Wing(タイガーウイング)」の10の疑問
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この記事へのコメント
めしおさん
初めまして、hreです。
おもしろすぎるレビューでした。
タイガーさんは胡散臭さ満載ですからね。w
hreさん
コメントありがとうございます。
楽しんでいただけたようで何よりです。