山根浩二さん(株式会社バリュープロポジション/責任者・藤野龍東さん)という人がサイトアフィリエイトに特化したライティング教材(?)「サイトアフィリライティング寄席」なるものを発売されたそうなので、記事にしておきます。
販売ページを読んで買うか買わないかを判断してみた。
2014年1月24日(金)より販売開始された「サイトアフィリライティング寄席」ですが、まずは作者の山根浩二さんについて簡単に説明しておきます。
山根浩二さんは、私のアンリミテッドアフィリエイト特典に付けている「シンプルショッピングアフィリエイト」や、悪魔のステップメール特典に付けている「ListMarketingClub一劇筆札」の作者である、松井宏樹さんのアドバイザー的な立場の人です。「Easy×Easy×Easy – 3イージーアフィリエイト」の作者でもあります。
山根さんのことはよく存じ上げませんが、松井宏樹さんは結構キワモノですので、山根浩二さんも同じ系統の人だと思われます。そんな山根さんの新教材ですが、昨年末に読者さんから下記のようなメールが来ていました。
来年の1月に「物販アフィリエイトの超優良教材が出る」と他者様のブログで拝見いたしました。真偽は分かりませんが、
・めしおさんもご存知で、アフィリなさる予定ですか?(めしおさんがアフィリするなら、信頼できる教材だと)
・やはり物販なら「アフィリエイトファクトリー」をご推薦ですか?
・物販で「3easyアフィリエイト」を推薦なさる方が多いですが、めしおさんの評価はいかがですか?
おそらく、この「超優良教材」というのがサイトアフィリライティング寄席のことだと思いますが、その時の返信メールに「聞いたことないですし、アフィリしないと思います。」と書きましたので、宣言どおりアフィリしませんし、買っていません。
そのため中身のレビューができませんので、今回は購入者目線で販売ページを見て、どういうサイトを作るためのノウハウなのかを推測して、買うか買わないかを判断した記事を書いてみました。まったく検討外れの内容になっている可能性もありますので、その場合は鼻で笑ってください。
ちなみに、山根さんの前作「3イージーアフィリエイト」も買っていません。販売ページに「買わないでください」という切実なお願いが書かれていましたし、イージーなノウハウは競合や参入障壁のことを考えたら、よほどのドMの人以外は興味ないですからね。
初心者でも簡単に稼げそうな教材を販売して、初心者リストを獲得して、そのリストに次の商材を売っていくのが販売者側の戦略です。
物語を取り入れた物販レビューサイトといえば・・・
それでは、サイトアフィリライティング寄席の販売ページから内容を推測してみます。
まず、販売ページを見る限り、どうやら物販アフィリエイトのレビューサイトに「物語(ストーリーテリング)」を取り入れるのが肝のように見受けられます。「毒素」「イベント」「禁じ手」を盛り込むようです。
ストーリーテリングを取り入れている物販レビューサイトというと、私が把握しているのは以前ツイートしたこの人のサイト。
「アフロディナス 口コミ」で1位のサイト。「ママぁ~、お肌がガサガサ~ツルツルじゃぁない~」→ http://t.co/TnDcN0eoHR
— めしお@めしおブログ (@mesiosan) 2013, 11月 18
書き手以外の人物を登場させて、会話風に物語を進めていくレビューサイトです。そして、おそらく同じ人が作っていると思われるもので「毒素」「イベント」「禁じ手」を感じるサイトが・・・
酵素ダイエットで失敗!効果なし!【コスプレ女子のお嬢様酵素体験記】
↑コレです。
「酵素ダイエット 失敗」で本日時点で検索1位のサイトです。
このサイトで注目すべきなのは、サイドバー最上部の「お嬢様酵素は全く効果なし!!残念な感じです・・・(泣)」の部分です。商品のお嬢様のイラストに落書きして額に「肉」まで書かれています。記事内では「効果がなかった」として、貯蔵庫に放り込んで「あほちゃうか、ふざけんなほんま、しばくぞ」と言いたい放題です。
ですが、これは「演出」です。最後はきっちりアフィリに繋げているというサイトです。
「毒素」「イベント」「禁じ手」を感じる物語サイトその2
もう一つ、同じテイストのサイトが、
加齢臭サプリ体験レポ※対策じゃなくて今ある加齢臭をなんとかしたい
↑コレです。
「加齢臭 サプリ」で本日時点で検索4位のサイトです。
このサイトの「臭ピタッ!」の体験レビューも、書き手以外の人物を登場させて、会話風に物語を進めていくタイプのレビューサイトです。そして、やはり先ほどの酵素と同様に「効果がなかった」として、商品を床にぶちまけて捨ててしまうという「演出」をしてから、最後はきっちりアフィリに繋げています。
販売ページに書かれていた「毒素」「イベント」「禁じ手」というフレーズを見て、もしかしてこういう物語サイトを作るのではないか?と推測しました。知らないけど。
ストーリーテリングを解説している教材といえば?
物語を使った文章術を学べる教材としては、上記のような過度な演出は盛り込まれていませんが「新・魔法のコピーライティング」があります。ただし、教材内では「ブランディングひな形」と呼ばれていて、自分のブランディングに繋がるような自身の体験談がベースの物語となります。
一方、今回の参考サイトのように複数の登場人物を使って会話調でストーリー展開していく書き方は、教材本編ではなくて、特典に付けている「物語コピーライティングの法則」のほうで解説しています。「演劇セリフ」「対話セリフ」「現実セリフ」の使い方などを解説しています。この「物語コピーライティングの法則」と、下記の書籍の
買いました。良書です。 pic.twitter.com/J4yRvWg8KT
— めしお@めしおブログ (@mesiosan) 2013, 11月 14
テクニック42、47、54、64あたりを組み合わせると、先ほどの2サイトのような会話型のストーリーテリング記事が書けます。実際、「物語コピーライティングの法則」と、77の文章の内容を頭に入れてから先ほどの2サイトを見てみると、セオリーどおりにストーリー展開されているのがわかるので面白いです。
ですので、「サイトアフィリライティング寄席」の実際の内容は知りませんが、ストーリーテリングを学ぶ目的なら、「新・魔法のコピーライティング」と「77の文章テクニック」があれば事足りると思っています。
また、サイトアフィリライティング寄席では「ベネフィット訴求」にこだわっているようですが、先ほどの臭ピタサイトの「想像してください・・・」の部分がそれです。
実はこれも「77の文章」のテクニック40、68で解説されています。68の内容なんてそのまんまです。ちなみに、こういうベネフィット訴求は「薬事法対策文章術」としても使えます。「満員電車やエレベーターに気兼ねなく乗りたい」という表現がまさにそれです。
あと、販売ページにある
商品のメリットをシンプルにわかりやすく伝える記事レイアウトとは?(書きやすいだけでなく、ユーザーにも読まれやすいスマートな文章構成です。あなたは金輪際、だらだらと文章を書くようなことはなくなるでしょう)
この部分は、「ポイント1~」「ポイント2~」と商品の特徴をポイントごとに切り分けて書くことだろうなと思いました。アフィリエイトサイトで普通に使われている魅せ方です。
私はベネフィットを訴求するライティング手法が嫌いです。
以上、私の推測が合っているのか間違っているのかは別にして、新・魔法のコピーライティングと、77の文章テクニックがあれば「思わず読んでしまう文章」の書き方は十分で、44,800円も出して新たに買う気にはなれませんでした。77のテクニックをまだ全部使いこなせるようになっていないですし、おなかいっぱいです。
そもそも、私はベネフィットを訴求するライティング手法が嫌いです。「ベネフィット=未来を見せる=感情に訴える=扇動=煽り」だと思っています。
こういうのは「広告主」側がLPで提示するべきことであって、アフィリエイターがそこに乗っかって広告主と一緒になって煽るというのは、やりたくないです。アフィリエイターの仕事はセールスレターを書くことではありません。私は「情」と「理」のバランスを大切にしています。
ちなみに、「加齢臭 サプリ」で検索してきたユーザーに対して、ベネフィットの訴求なんて不要です。その理由は、野山さん某セミナー第二部を受講した人ならわかると思います。アフィリエイターが書くべき記事はそうではなくて、
「どのメーカーも良いことばかり言ってるけど、本当はどうなのよ?」
「どのサプリが良いのか真実を教えてください!」
というユーザーの声に応えるのが、アフィリエイトサイトの役割だと思います。そのために有効なのがアンリミテッドアフィリエイトの比較レビューサイト構築ノウハウや、アフィリエイトファクトリーの徹底したプログラム選定作業、市川塾の巨大◯◯発動だったりするわけです。そういった意味では、販売ページに書かれている
良質な記事が書けないのは、自分がアフィリエイトしている商品やサービスのことを「まったく知らない」からです。
これは同意です。「記事が書けない」のは文章力の問題ではないのです。業界や商品の知識が浅いから、販売ページのリライトみたいな記事しか書けないのです。
私の好きなサイトコンセプトのお手本みつけました。
あとは、「たかぽんアンテナ」で紹介されていた「日経 TRENDY」と「MONOQLO」
アフィリエイトサイト作成の際に本当に参考になります。特にMONOQLOのほうは私好みのサイトコンセプトのお手本とも言える内容になっています。
雑誌自体のカスタマーレビューを見ても、消費者が何を求めていて、どういう感想を抱いているのかがよくわかります。「読んでいて面白くて楽しくて、購入意欲が沸いて商品を買いたくなる」・・・理想的です。こういうサイトを作りたいです。
私は主婦にウケているレビューが見たかったので、MONOQLO特別編集の「食品雑貨完全ガイド 【コストコ&カルディほか、人気食品辛口採点簿】」と、たくさんレビューが載っていそうな「日経 TRENDY 2013年01月号【使って選んだ買いの逸品 発表!BEST101】」を買いました。どちらも中古で。
ということで、サイトアフィリライティング寄席の中身は確認していないので、良い教材なのか悪い教材なのかはわかりませんが、私は買う必要ないなと判断しました。もしかしたら、想像もつかない驚きの内容が収録されているのかも知れませんが、サポートを放棄した単なる情報を得るためだけに44,800円も払う気にはなりません。
作りたいサイトのテイストは私の中でもう確立されているので、無駄に煽らないユーザー視点のガチ感のあるサイトを作っていきたいと思います。
●本日のまとめ
サイトアフィリライティング寄席ではストーリーテリングの解説があるようだが、「新・魔法のコピーライティング」と「77の文章テクニック」があれば書けてしまうし、ベネフィット訴求で煽るライティングは嫌いなので購入する気が起きなかった。
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この記事へのコメント
「加齢臭サプリ体験レポ※対策じゃなくて今ある加齢臭をなんとかしたい」
というサイトは山根さんのサイトです。
教材の中で出て来ます。
めしおさんってスゴイですね。
レターだけでここまでレビューを書けるとは。
しかも山根さんのサイトまで。
驚きました。
太郎さん
>山根さんのサイトです。
そうだったのですか!
自分でも正直驚いています(笑)
山根さんにご迷惑がかからないように、
販売終了するまでコメント非承認にしていました。
推測とは言え的確なので感心して紹介されている商材と書籍に感心を持ちました。
考え方や伝え方など非常に参考になった次第です。
ぐっさんさん、ありがとうございます。