昨日、2012年1月11日にGoogleよりソーシャル&パーソナル検索機能
「Search, plus your world(サーチプラスユアワールド)」
の発表がされました。
今までのSEOや検索機能の概念が大きく変わりそうです。
そこで本日は「Search, plus your world」の関連記事と、
それに対するSEOのプロの見解をまとめておきます。
「Search, plus your world」の関連記事
●In the looop (イン・ザ・ループ)
→ Googleが、Google+連携でソーシャル検索を実現。ここ数年で最も大きな検索の進化と発表
おそらく、今回のソーシャル検索報道で最もソーシャルで言及されている
株式会社ループス・コミュニケーションズ斉藤徹さんの記事。
Googleソーシャル検索機能の概要説明と、
Googleが描いているシナリオについて見解を述べています。
●Over the Vertex of Technology by 朝山貴生
→ GoogleがGoogle+と密接に連動するソーシャル検索機能『Search plus your world』を公開 ? トラフィック・マーケティングは人を中心とした次のフェイズへ
同じく、「Search, plus Your World」の説明だけでなく、
ソーシャル検索時代における新しいトラフィック・マーケティングや、
「従来のSEOはどうなるのか」を含め、朝山貴生さんが見解を熱く語っています。
2012年は「ソーシャル・エンドースメント元年」になるとのことです。
●AFPBB News
→ グーグル新サービス「サーチ・プラス・ユア・ワールド」、よりパーソナルな検索結果を表示
Google社の上級ソフトウェアエンジニア・ベン・ゴメス氏のコメントが掲載されています。
●TechCrunch Japan
→ Twitter、Google+とGoogle検索との連携を激しく攻撃
今回の「Search Plus Your World」について
「ザ・サーチ グーグルが世界を変えた」著者・ジョン・バッテル氏や、
Twitterの主席法律顧問アレックス・マックギルブライ氏の異論を紹介しています。
●ソーシャルメディアのハンパない状況
→ Google+が作る「繋がりによる検索の世界」が侵食するSEO,SEMのこれから
これまでのSEOとSEMがほとんど意味をなさなくなってくるのではないか、
という予想を元に、株式会社クラッチの金城辰一郎さんが見解を述べています。
●WIRED.jp
「Search, plus Your World(Search+)」をGoogle社が開始した目的と、
いくつかの問題点について指摘しています。
TwitterがSearch+への異論を唱えていましたが、
この記事ではGoogleが意識しているのは「Facebook」のようです。
●nanapi Web
→ 速報!Google+連携のソーシャル検索を今すぐ試す方法
早くもサーチプラス実装済みの「Google.com」を使って
「ブログ」「ラーメン」でソーシャル検索してみた結果を紹介しています。
「Search, plus Your World」に対するSEOのプロの見解
「SEOが意味を成さなくなる」
「ここ数年で最も大きな検索の進化」
というGoogle検索の大変革とも言える今回の報道を、
SEOのプロのみなさんはどのように捉えているのでしょうか?
主要なSEOのプロのツイートをまとめておきます。
鈴木謙一さん「今後どうなるか僕にはまったく予測が付かない。」
https://twitter.com/#!/suzukik/status/157030396293414913
松尾茂起さん「昨年末からGoogle+周りの対応を強化してます。」
https://twitter.com/#!/seokyoto/status/157026307908173824
竹内潤平さん「いまいち良くわかってない」
https://twitter.com/#!/pacificus/status/156922453619257345
渡辺隆広さん「いらない・・・。」
https://twitter.com/#!/takahwata/status/156897858581299201
辻正浩さん「ソーシャル屋さんの煽りが酷い」
https://twitter.com/#!/tsuj/status/157108874426589185
https://twitter.com/#!/tsuj/status/157109745092804609
SEO系女子さん「日本で影響が出るのは当分先のこと」
https://twitter.com/#!/Hacks5/status/157100059916378112
SEOのプロがSearch+報道を冷静に捉えている理由
「従来のSEOは通用しなくなる」
という大変革で大騒ぎと思いきや、
SEOのプロのみなさんは比較的冷静に見ているようです。
というのも、上記の「ツイート」を見てわかるように、
まともなSEO業者はソーシャルメディアをすでに活用しています。
ソーシャルメディアの重要性は十分に理解しているでしょうし、
今さら大騒ぎすることでもないのでしょう。
例えば、パシさん(パシフィカス竹内潤平さん)のブログを見ると、
2011年8月にサンフランシスコで開催されたSEOの祭典?
「サーチエンジンストラテジーズ」のまとめがあります。
そこには次のようなことが書かれています。
今多くのSEO業者が行っているやり方では、遠くない未来に破綻するという事ですね。
2011年8月の段階で、
従来のSEO手法が通用しなくなることくらい想定の範囲内なわけです。
実際のところ、
- 完全CクラスIP分散被リンク
- オールドドメインを使用
- titleタグにキーワード挿入
- 1ページから外部リンクは1つ
- 被リンクアンカーテキストを分散
- オリジナル記事の文章中からリンク
という、某有料リンクサービスは、
「スパム判定にはならない」と謳っておきながら
普通にスパム判定されていました。
海外SEO鈴木謙一さんもGoogle+内で次のように述べています。
リスクがあるけど結果が出やすい自作自演リンクと、
リスクはゼロだけど結果が保証されないナチュラルリンク。
前者はいずれ必ず終りを迎える、後者は半永久の資産。
自作自演リンクは「必ず」終わりを迎えるそうです。
また、SEMサーチ渡辺隆広さんも
昨年末に「内部要因と外部要因のみのSEO対策は終焉を迎える」
という記事を書いています。
「ソーシャルでの言及と適応」が新たな要因に加わっています。
→ 「内部」と「外部」という枠組みの終焉
2012年以降、アフィリエイターやSEO業者がこの先生きのこるには?
私のGoogle+はこんな状況ですので、
今回のSearch+の件は、全然話題についていけていないのが本音です。
自作自演リンクや有料リンクサービスの終焉と、
今回のソーシャル検索はまた別の話かも知れません。
ですが、これまでの情報を総括すると、
2012年以降、SEO業者やアフィリエイターが生き残っていくには、
ソーシャルメディアで口コミしてもらいやすいコンテンツ重視のSEOが不可欠。
というのが、大方の結論になっています。
そうなると、特に意識を変えなくてはいけないのが
自作自演リンクのSEO対策が当たり前になっている
サイトアフィリエイターです。
「まだ通用しているから大丈夫」ではなく、
まだ通用している「今のうち」に、
コンテンツ重視のSEOに切り替えるのが得策だと思います。
●本日のまとめ
Google新サービス「サーチプラスユアワールド」が発表された。
まだ日本のGoogleに導入されてはいないが、2012年以降生き残るには、
ソーシャルメディアを意識したコンテンツ作りは必須になるだろう。
2012年1月13日追記
SEOのプロとしてツイートを紹介した鈴木謙一さんとパシさんが
ブログでも「Search, plus Your World」について記事を書いています。
鈴木謙一さんのブログ
“Search plus Your World”とは 〜 Googleがパーソナライズ検索を加速させた
パシさんのブログ
Googleの検索結果がソーシャル化されてもSEOは終わらない
やはり、冷静に捉えていますね。
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この記事へのコメント
めしおさんはやっぱ先を見ていますね。参考になります^^
kさん
コメントありがとうございます。
今年はGoogleが本気出してきそうですね^^
めしおさん、こんにちは。
青空と申します。
今までのSEOが通用しなくなるというのも、
変な感じですが、
Google+によってSEOは変わってゆくのでしょうね。
大変ためになる記事をありがとうございます。
応援しています、ぽちっとな!
青空さん
コメントありがとうございます。
検索エンジンの仕様変更は、Google様に従うしかないですからね。
ブログ書くのが仕事なのに最近さぼりすぎじゃないですか?
タカさん
ご指摘ありがとうございます。
おっしゃるとおりです。申し訳ないです。
一両日中に新規の記事を投稿しますので、よろしくお願いいたします。