先日、某・アフィリエイト塾の塾長から、めしおブログに掲載の◯◯塾に関する記事を「削除して欲しい。1万円払うから」という格好のネタになるメールをいただきましたので、私の見解をブログ上でもお伝えしておきます。
某塾長「1万円振り込むから記事を削除して」
2012年、大々的に動画を使ったプロダクトローンチをしていたあのアフィリエイト塾の塾長から、当ブログに掲載している自身の塾に関する記事を「削除して欲しい」とのメールが来ました。削除依頼メールの引用許可が得られなかったので、内容を3行でまとめると、
- 「◯◯塾=◯◯(←塾長の名前)」というブランディングを変えたい
- もう◯◯塾は開催しないから、記事を残しておくメリットはない
- タダでとは言わない。1万円を振り込むから削除して欲しい
といった感じの内容でした。
それに対して、私は下記のようなメールを返信しました。(一部、内容を変更しています)
■めしおの返信
「過去には◯◯塾をやっていたけれど、今は××で有名な◯◯さん」というブランディングで問題ないと思うのですが、「◯◯塾=塾長の名前」というブランディングのままだと何か問題でもあるのですか?
もし、私が「◯◯塾は詐欺だ!」とか「◯◯は詐欺師だ!」とか書いていたら、根拠のない誹謗中傷記事を消したいということで、削除を要請するのは理解できます。
ですが、私は問題となるようなことは一切書いてないですし、そもそも◯◯塾という存在そのものをWEB上から消そうとする理由がわかりません。大金を払って入塾した塾生にも失礼じゃないですか?
記事を残しておくメリットはないとのことですが、読者さんからの質問について私の考え方を提示している記事ですので、記事を残しておくメリットは大いにあります。
また、今後◯◯さんのお名前で別のブランディングをしていくのですから、◯◯さんが過去に何をやっていたのかを知りたい人に対して、あの記事は検索したユーザーの役に立つ記事となるはずです。
逆に、わざわざ削除するメリットが私には何もないですし、記事がなくなっていることにより、読者さんに変な憶測を立てられる原因にもなりかねません。
血の通っていないコピペメールのお願いに応じるわけがない。
こういった金をチラつかせて証拠隠滅を図ろうとする行為もさることながら、この塾長の削除依頼メールの内容も気に入らなかったです。コピペ丸出しだったからです。
おそらく、◯◯塾の記事を書いている人全員に送っているのだと思うのですが、私のことを「運営者殿」とか「貴方様」とか呼んでいるのです。名前やハンドルネームがわからない人ならともかく、ブランドネームを大切にしている運営者がそんな血の通っていないコピペ丸出しべろんちょメールに応じることは稀でしょう。
ちなみに私は今回に限らず、相互リンク依頼(今は受け付けていませんが)や、アフィリエイトの協力依頼をコピペで送ってくるような下手な鉄砲も数打ちゃ当たる的な人からのメールも基本的に無視します。
(´-`).。oO(アフィリエイトの協力依頼をコピペメールで送ってくる業者って何考えているんだろう?メールフォームから個別に送るメールをコピペで済ませる神経がわからない。こんなリクルーティングオファーに反応する有力なアフィリエイターなんているのかしら?)
— めしおさん (@mesiosan) May 11, 2013
依頼内容そのものはコピペでも良いと思いますが、相手の名前や導入部分くらいは一人ひとりに合わせた文章を取り入れていただきたいものです。「運営者」「あなた」をその人の名前に置き換えるだけでも印象はだいぶ変わります。独自配信システムを使っているメルマガアフィリエイターが、名前差し込み機能を好んで使う理由もここにあります。
アフィリエイト塾と世間一般の学習塾との大きな違い
今回のアフィリエイト塾は1期と2期で塾の名前を変えています。2期で入ろうとする人は1期生の生の口コミを知りたいはずなのに、塾の名前を変えたら口コミを探しにくくなります。こんなことをしたら検索されたくない裏事情でもあるのかと余計に怪しまれます。2期を開催するほど好評だったのなら、堂々と1期生の実績をアピールすれば良いのに。
というか、今回の塾に限らず、塾の2期以降を募集するなら入塾検討者に対して、前期の実績をごまかさずに公開するべきだと思います。もし「初心者でも月収100万円を稼ぐ」と謳っていたのなら、実際に何名が月収100万円稼げるようになったのか。
もし「サイトアフィリエイトで月・数百万円を稼がせる」と豪語したのなら、実際に何名が月数百万円稼げるようになったのか。成果が出たごく一部の人の実績だけを公表して煽るのではなくて、「ゴールに到達できた人はどのくらい出たのか」「どのくらいの人数の人がどのくらい稼げるようになったのか」を開示すべきだと思うのです。
東進ハイスクールしかり、河合塾しかり、世の中の学習塾や予備校は、昨年度の合格実績数(「どの大学」に「何名」の合格者が出たか)を細かく載せていますよね。塾ビジネスの実績の魅せ方はこういうものだと思っています。
なのでアフィリエイト塾も同様に、全塾生がどのくらい稼げるようになったのか塾長が把握して、募集時に煽っていた「月収100万円オーバーが◯名、月収50万~100万円未満が◯名・・・」といったように、次期募集時には実績の細かい内訳を見せて欲しいものです。(もちろん、中には細かく公開している塾もあると思いますが)
ということで、若干話が逸れましたが、自分が過去に撒いてしまった負のコンテンツはお金の力で消し去るのではなくて、過去を払拭する素晴らしいコンテンツを新たに積み上げることで、自分の力で帳消しにするべきだと某塾長にお伝えしておきます。
●本日のまとめ
某アフィリエイト塾塾長から「1万円払うから塾の記事を削除して」という依頼がコピペで届いたが、こちらは何の問題もないのに応じる必要がないし、都合の悪い事情があるなら自分のコンテンツ力で巻き返しを図るべき。
2013年7月24日追記:「削除に応じました」
私が某塾長に「削除に応じられない」旨の返信をしてから1ヶ月後の7月22日、某塾長からやっと返信が来ました。
「一度会ってお話させて頂けませんか?直接話す事で、僕の気持ちが伝わると思います。」
とのことでした。私にはそんな時間を割くメリットが何もないため、再びお断りしました。そもそも、会って何を話すつもりなのかくらい容易に想像がつきましたので、「◯◯さんにマーケティング面はすべて任せていたから、自分の意志とは違う塾運営になってしまって云々・・・ということですよね?」
と、塾長に返信をしました。すると、塾長「はい、その通りです。。」との返事。自業自得と言えばそれまでですが、前回のコピペ文と違って相当悩んでいる様子は伝わりました。なので、私も鬼ではないため、書いた記事が無駄にならない範囲での削除に応じてあげました(もちろん無料で)。
この塾長もある意味被害者なわけですが、そんな塾に入ってしまった塾生の経済的・時間的な被害も相当だと思います。ですが、当ブログで「手持ちのアフィリエイトファクトリーを使い倒すように」と忠告した記事を見たのに、それでも入塾して被害を被ってしまったのでしたら、塾長を責めるのではなく自分を責めるべきです。
動画プロモーションに洗脳されて安易に入塾する前に、「事前に入塾対象となる層のモニターを募って、意見を聞きながら、サポートをしながら、改善・検証を繰り返して完成したノウハウなのか」を見極めなければいけません。塾長がその手法で稼げていても、他の人には真似できない手法だったり、塾長が偶然うまく行った手法だったら意味がないわけです。
特に、「塾の1期に入塾する」というのはバクチの要素が高いです。もちろん、何期も繰り返している塾の塾生からの相談メールが何通も私のところに来ますので、何期も募集を繰り返している塾なら安心とは限りません。
稼げなかった塾生が、塾自体をアフィリエイトして塾費用の元を取るために、何期も募集を繰り返している塾もあります。低価格ツール商法に絡んでいる塾がまさにそうです。単なるマルチ商法にしか見えません。
いずれにしても、高額塾に入れば普通の教材を実践するよりも稼げるようになると思っている人は、塾長が自分の存在をネット上から消さなければならないほど、負の口コミが大量に出回ってしまった塾が実際に存在することをよく覚えておいてください。
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この記事へのコメント
相変わらず「おいしいネタ」を引き寄せますねぇ。
またその塾長さんも相手が悪かった(笑)
鷹さん
シーラカンスさんもまた深海から出てきてくれましたし、
鮮度の良いネタを提供してくれた塾長さんには感謝しています。
(1)本題
ヘッダーだけ読んで、「そんなお馬鹿さんが、月何百万も稼いでるなんて、ネットビジネス界って、何。。。」と思いましたが、
>>おそらく、◯◯塾の記事を書いている人全員に送っているのだと思うのですが、
と言う事情の訳で、1万円と言う金額に落ち着いたわけですね。。
まあ、エンタメとしては、まあまあ楽しめたので、終わり良ければ、それで良しでしょうか。。
(2)追伸
以前、検索する時、「めしお アフィリ」じゃなくて「めしお」だけで良いです、と言われましたが、
実際、平仮名3文字で、5千万ページの1ページ目を全てジャックしているのも何気に凄いですね。。
(3)追伸2
>>この記事を読むのに必要な時間の目安: 3分くらい
この作法は、アメリカ流作法なんですか?それとも特に関係なく、やってる人はやっているもんなのですか?
yamafさん
>5千万ページの1ページ目を全てジャックしているのも何気に凄い
いえ、ビッグキーワードではないので全然すごくないです(笑)
>この作法は、アメリカ流作法なんですか?それとも特に関係なく、やってる人はやっているもんなのですか?
アメリカの事例をIDEA*IDEAさんが記事にして広まったのだと思います。
うんうん。
非常に重要な「追記」ですね。
一方を責めるだけで終わりがちですが
双方に考えるべきところがあります。
鷹さん、追記の確認ありがとうございます!
今後ともパトロールよろしくお願いいたします。
なるほど、塾長自身も被害者の要素が有ったわけですか。。。
私は、物語にあんまり心動かされない方ですが、今回のお話は、やはりネットの向こう側には人間が居るんだなと思わされました。
yamafさん
そうなんです。
上手いように裏のプロデューサーに利用されていた感があります。
私は多分、元塾生です。1期と2期で名前が違うと書いてあったのでわかりました。
今回の削除依頼の経緯の記事を見て、塾長(Aさんとします)に同情される雰囲気になっていますが、私からしたら同情の余地はないです。
私はマーケティング面をまかせていたという方(Bさんとします)の塾にも入っていましたが、この塾は何人もの成功者を出していますし、実際に私もその塾でアフィリエイトを覚えて、稼いでいます。
その塾が終わった後、Bさんは次々と、○○塾という塾を開催して、私はそのほとんどに入塾していると思います。多分5種類くらいです。
これだけ入っているので、他との違いがよくわかります。
Aさんの塾は最低でした。
これは批判のブログが数多くあり、その内容も本物の塾生が書いてあると見受けられることが物語っています。他の塾の批判よりも圧倒的に多いです。
募集動画では、ほとんどオリジナルの手法と言っていましたが、いざテキストがくると、Aさんの塾の前に開催されていた塾と、内容がほどんど同じなのです。
そして思ったのが、この内容では初心者は難しいだろうと感じました。
SEOもいらないと言っていたはずだが、必要でした。
一番ひどかったのはスカイプサポートです。
なかなか予約がとれないのです。申し込んでから2週間後とかです。
なかなか取れないものですから、やっと予約が取れた時、スカイプの時間も限られているので、前もって質問の内容や自分の作ったサイトURLをまとめて送っておきました。
そしてスカイプがはじまってAさんが言ったのが「ではURLを送って下さい」でした。
ああ、見てくれてないんだな~と。
私としては、じっくりと診断して問題点を教えてほしかったのですが、Aさんはその場でさら~っと見た程度で、たいした役に立つアドバイスもしてもらえなかった気がします。
塾生を絶対に稼がせるという意思が感じられませんでした。
それが今回のめしおさんの記事を見て納得しました。
Bさんにやらされていたというんですね。
やらされていたという感覚だったとは、あの熱意のないサポートも納得できました。
そんなことを言うんなら、なぜ2期までやったのかと思います。
Bさんの押しが強いのはわかります。でもそれを引き受けたのはAさんです。
Aさんの責任です。被害者ぶるのはやめていただきたいです。
後悔しているんですよね。間違った塾を開催した意識があるんですよね。
今さら自分の本意ではなかったと、めしおさんに記事の削除依頼をだすくらいなら、塾生に謝罪したほうが良い結果になると思います。
一番の被害者は、この記事ではっきりとダメな塾であったことがわかった、塾生たちだと思います。
めしお様
A塾のことはたまに思い出しても腹が立ちます。
めしおさんのこの記事を見つけて、思わずこんなに長く書いてしまいました。
申し訳ありません。
元塾生さん
塾長から塾生への謝罪やフォローは当然していると思ったのですが、
そういったことは何もなかったのですね!?
私は塾の内情を実際に確認したわけではありませんので、
あまりテキトーなことは書けないのですが、
もしそうだとしたらご立腹されるお気持ちもわかります。
本当に再現性があるのかどうかもわからない塾に
入塾してしまったのは塾生さんにも責任があると思いますが、
そんな塾の名前を変えてまで2期を開催したのは常軌を逸していますよね。
一応、記事内で
「大金を払って入塾した塾生に失礼ではないか」という旨は書いていて、
この塾長を完全に擁護しているわけではないのですが、
不快な気持ちにさせてしまったようでしたら申し訳ございません。
めしお様
ご返信ありがとうございます。
全く不快には思っておりません。
むしろあんなに長く書いてしまい、めしおさんの迷惑にならないかの方が心配でした。
Aさんからの謝罪やフォローはありません。Aさんは現在悩んでいるということなので、心情的にもそれを実行するのは無理だと思います。
塾に入塾を決断したのは私です。どんな結果になろうと、それも自分の責任です。
なので、いろいろと塾に入って塾代の元をとっていないものもありますが、後悔はありません。
それに、それぞれの塾で学びもあり、今の知識に生かされていると実感しています。
しかしAさんの塾に関しては、こういう考えを差し引いても、ただただ入らなければよかった、時間とお金を無駄にしたという思いしか残りませんでした・・・。
と、また愚痴ばっかりになってキリがありませんのでこのへんにしておきます。
これは一塾生の私の意見なので、もしかしたら入ってよかったと思っている人もいるのかもしれませんし。
めしおさん、コメントを見ていただきましてありがとうございました。