2012年1月20日にダイレクト出版・小川忠洋さんの無料ウェブセミナーに参加しました。良い内容でしたので、アウトプットしておきます。
『3つの数字で会社は儲かる!システマチックに売上を上げる方法』
尚、私なりの表現でまとめていますので、当記事の内容をダイレクト出版に問い合わせたりしなようにお願いします。
恐ろしい人魚「セイレーン」の話
ネットビジネスの世界では毎日のように色々な情報が入ってきます。例えば、
「Facebookなら先行者利益でコピペで100万円稼げます!」
「この魔法のメガネがあれば小学6年生でも稼げます!」
「新世代のコピペメルマガアフィリエイトが登場です!」
「トレンドキーワードなら初心者でも稼げます!」
といったように、美しい(?)情報が次々に入ってきて、あっちにフラフラ、こっちにフラフラして、結局何をやったらいいのかわからなくなってしまう人がいます。なぜこのようなことが起きるのでしょうか?
同様のケースを説明するわかりやすい例え話として、ギリシャ神話に「セイレーン」という人魚の話があります。航海士が船に乗って目的地に行こうとしていると、どこからともなく美しい歌声が聞こえるのです。
「なんか美しいな。魅惑されるな」
と、その歌声に引き寄せられ、どんどん航路をずらした結果、難破したり、遭難したりという目に遭わせる恐ろしい人魚の話です。「美味しい話に魅惑され、本来の目的地から逸れ、酷い目に遭う」身に覚えはありませんか?
ビジネスに「魔法の薬」を追い求めていませんか?
ネットビジネスの世界でも、本来の目的とは関係のない儲け話や、新しいノウハウにどんどん惹かれていき、いつまでも本来の目的地に辿りつけない人がたくさんいます。しかし、これは新しい情報、新しいノウハウが悪いのではありません。悪いのは「魔法の薬」を追い求めている自分自身です。
・魔法の薬を飲んだら問題が解決する。
・魔法の薬でめちゃくちゃ稼げる。
・魔法のノウハウを知っていれば、明日から簡単に稼げる。
そういうメンタリティを持っている限り、新しいノウハウ、新しいツールに惑わされ続けてしまうのです。「どこかに魔法の薬はないかな?」と常に探してしまうのです。
ただし、これは人間の根本的な欲求なので、「私ってダメな奴なんだな」と落ち込む必要はありません。必要はありませんが、人間は常に魔法の薬を追いかけてしまう心理を持っていることを「認識すること」が大切です。
まずは、そういうメンタリティを持っていることを認識し、魔法の薬を追い求めることから卒業することです。わかっていれば制限できるので、認識することが重要となります。
一発逆転を夢見る「儲け話ハンター」とは?
こういった魔法の薬は「儲け話」であって「ビジネス」ではありません。ビジネスは儲け話ではありません。ビジネスと儲け話をごちゃ混ぜにしていると、「儲け話ハンター」になってしまいます。儲け話ハンターとは、いつも宝くじを探しているような人です。
「何か一発当たらないかな?」
「何か簡単に儲かる方法はないかな?」
と、「儲け話」を常に探している人です。
こういった「儲け話ハンター」の特徴としては
・新しい儲け話に乗りやすい
・儲かるなら何でも良い
・楽して儲かるならなお良い
・一発逆転発想、常に近道を探している
といった特徴が挙げられます。
儲け話ハンターのような行動をしている時は、新しい情報がたくさん入ってきます。そして新しい教材を買って、ろくに実践してもいないのに、また新しい教材を次々に買ってしまうノウハウコレクターになるのです。
ピーター・ドラッカー氏が提唱するビジネス成功の考え方
ビジネスとはあらゆる施策が組み合わさって、それがどんどん良くなっていくことで成功します。ひとつ一つの成果が積み重なって、成果がでていくのがビジネスです。ですので「一発逆転」「魔法の薬」などありませんし、魔法の一発を期待することはビジネスではありません。
「現代経営学」「マネジメント」の考案者であるピーター・ドラッカー氏はビジネスについて次のような定義をしています。
「ビジネスの目的は顧客を創造し、それを維持することだ」
つまり「コピペだけで」「先行者利益で」などを求めるのではなくて、顧客を獲得・維持できる「システム」を構築することが先決なのです。
ビジネスをシステム化すると、自分のビジネスのどこが強くて、どこが弱いかが明確になるので、「ここを直せば売上が上がるな」というのがわかるようになります。「このシステムのこの部分を改善するにはどうすれば良いか」という発想になれば、関係のない儲け話に惑わされなくなるのです。
これがオンラインビジネスの設計図(システム)です。
WEBの見込み客の流れを図に表すと下記のようになります。
●リード
見込み客を集めること。
物販系なら資料請求・サンプル請求者、インフォ系ならメルマガ読者。
●CV(成約率)
見込み客を顧客に変えるセールスレターやセールストークの成約率
●LTV(顧客生涯価値)
顧客がどれだけあなたにお金を落としてくれるか
「リード」「CV」「LTV」この3つの数字を常に考えながらビジネスをやると上手くいきます。そして、この3つの数字にエリヤフ・ゴールドラッド博士が提唱した制約理論(TOC)を落としこんでいきます。
■制約理論とは?
一連の製造プロセスにおいて、ボトルネックとなっている箇所を見出し、他の工程とのバランスを図りながらそのボトルネックを解消することが全体の生産効率を上げることにつながるという考え方。
制約理論とは ~ exBuzzwords用語解説
つまり、先ほどの3つの流れの中で「一番弱いところ」を改善すれば最大の効果が期待できるということです。ほとんどの人がリード(集客)ばかり見ています。ですが、売上の最大化のためにやるべきなのはもしかしたらコンバージョンを上げることかも知れないですし、LTVを上げることかも知れないのです。
ですから、毎週3つの数字を見て「自分のビジネスのどこが弱いのか」を把握することがビジネスの成果を上げる近道となります。
アフィリエイターが売上を最大化させるには?
もちろん、私達アフィリエイターも、「リード」「CV」「LTV」を把握する必要があります。アフィリエイターの場合は、今の自分の
リード:サイトアクセス数、メルマガ読者数
CV:文章力
LTV:取り扱い商品数
を把握する必要があります。
もし、ターゲットに合ったアクセスを集められていて、そのアクセスを成約に結びつけられている場合なら、さらに売上を伸ばすために必要なのは「取り扱い商品数の拡充」です。
新しいアクセスアップノウハウを学ぶのでもなく、より強烈なコピーライティングスキルを身に付けるのでもないのです。アフィリエイトフレンズで「案件情報を仕入れる」のが売上を伸ばすために有効な選択肢となります。
幸いなことに、アフィリエイターは自分で商品を開発する必要もないですから、商品ラインナップを増やすことも難しくありません。
ということで、売上を伸ばすために必要なのはリードの向上なのか、CVの向上なのか、LTVの向上なのか。自分のビジネスに本当に必要なものを認識できるようになって、最小限の努力で、最大限の結果を引き出すことを目指しましょう。
●本日のまとめ
目の前の美味しい情報に何でも飛びつくのではなくて、まずは自分のビジネスの一番弱いところを把握して、それを改善するための情報やツールのみ取り入れることが大切。
ダイレクト出版株式会社 | 代表小川忠洋
コメントする
この記事にはコメントできません。
この記事へのコメント
この記事へのコメントはありません。