
おはようございます。WordPressテーマ「般若ビルダー」制作・販売者のササメ(WordPress歴14年目)です。
初心者がWordPressでブログを開設する場合、私は「エックスサーバー」一択だと思っています。ところが、最近は2018年9月にサービスを開始した「ConoHa WING(コノハウイング)」を選ぶブログ初心者も増えてきているらしいです。
そこで、エックスサーバーやConoHa WING含めて、これまで15台のレンタルサーバーを契約・利用したことがある私が、ブログ初心者はConoHa WINGとエックスサーバーどっちが本当におすすめなのか、改めて比較検証してみました。
なお、この記事は、ASPから下記のような依頼を受けて書いた記事ではありません。

私はサーバーの無償提供など受けていませんし、自分の意志とお金でサーバーを契約して、実際に利用したうえで感じたことを、利用者として自発的に書いています。ASPや広告主の意向を反映させた提灯記事ではありません。
高額報酬に目がくらんで、何も知らないブログ初心者からカモるようなことはしませんので、最後まで安心して読んでみてください。
- 1 私のレンタルサーバー遍歴
- 2 WordPressブログ初心者向けレンタルサーバーの選び方。ポイントは4つ
- 3 1.利用料金:ConoHa WINGのほうが安い
- 4 2.表示速度:KUSANAGI導入でエックスサーバーが明らかに速い
- 5 3.使いやすさ:エックスサーバーのほうが初心者でもわかりやすい
- 6 4.サポート体制:エックスサーバーの365日24時間対応は神
- 7 エックスサーバーのメリット・デメリット
- 8 ConoHa WINGのメリット・デメリット
- 9 結論:安さ重視ならConoHa WING、安心重視&私のおすすめはエックスサーバー
- 10 サーバーの申し込みは自己アフィリエイトを利用するべき
- 11 更新履歴
私のレンタルサーバー遍歴
私は2008年8月に初めてWordPressでブログを開設してからこれまでに、15台のレンタルサーバーを契約・利用してきました。ほとんどは解約済みですが、これまでのレンタルサーバー遍歴を一覧にしてみます(順不同)。
- XREA
- エックスサーバー(契約中)
- エックスツーサーバー
- wpXクラウド
- シックスコア専用サーバー
- FC2レンタルサーバーLite
- 80code
- FUTOKAのレンタルサーバー
- アナハイムアダルト共用サーバー
- mixhost
- ロリポップ
- さくらのレンタルサーバ(契約中)
- CPI共用レンタルサーバー
- カゴヤWordPress専用サーバー
- ConoHa WING(解約予定)
今も使っているサーバーは3つだけです。
さくらのレンタルサーバは、さくらの初期ドメインに載せ替えるために契約しました。載せ替え効果もなくなってしまったので、来年あたり解約予定です。WordPressに最適化されていなくて、エックスサーバーより表示速度が明らかに遅いです。
ConoHa WINGは解約していたのですが、この記事を書くために再契約しました。記事を書き終えた今、もう必要性を感じないので今月中に再解約予定です。
そして、私が初めて契約したサーバーはエックスサーバー……ではなくて、「XREA(エクスリア)」でした。WordPressの存在を教えてくれた柴野さんおすすめで、何がなんだかわからないウブな初心者だった私はおすすめされたとおりにXREAを契約しました。
ですが、格安料金が示すとおりWordPressの運用に耐えられなくて、503エラーが頻発しました。(今のXREAはどうなのかわかりません)
そこで、より安定したサーバーとして新たにおすすめされたのが「エックスサーバー」でした。エックスサーバーに乗り換えてからは、503エラーが頻発することもなくなりました。かれこれ14年も安定して使い続けています。

以上のように、エックスサーバーの利用歴だけ飛び抜けてしまっている私ですが、WordPressブログの初心者は「エックスサーバー」と「ConoHa WING」どちらのサーバーを選べばいいのか、なるべく公平に考察してみます。
WordPressブログ初心者向けレンタルサーバーの選び方。ポイントは4つ
レンタルサーバーの仕様を見ると、SSD、SSH、MySQL、転送量、nginx、RAID、HTTP/2、FastCGI、OPcache……など、初心者には何のこっちゃわからない謎の用語がたくさん出てきます。
ですが、気にしなくてOKです。やたら安いサーバーは別として、同じ料金帯のサーバーならどこも最新の技術を導入して、横並び状態だからです。新機能や仕様を実装したと思ったら、他社がすぐに追随してきます。
エックスサーバーとConoHa WINGだと、次のような様相です。
- 2018年09月06日
- エックスサーバー:ブラウザキャッシュ機能実装
- 2018年11月13日
- ConoHa WING:ブラウザキャッシュ機能実装
- 2020年01月07日
- ConoHa WING:長期利用割引プラン「WINGパック」提供開始
- 2020年03月18日
- エックスサーバー:自動更新の長期更新&割引に対応
- 2020年04月07日
- エックスサーバー:WordPressクイックスタート提供開始
- 2020年06月02日
- ConoHa WING:WordPressかんたんセットアップ提供開始
- 2020年05月20日
- エックスサーバー:MySQL数が無制限、DB容量が2GBに
- 2020年05月25日
- ConoHa WING:MySQL数が無制限、DB容量が2GBに
- 2021年02月25日
- エックスサーバー:SSDを300GB~500GBへ増量
- 2021年02月26日
- ConoHa WING:SSDを300GB~500GBへ増量
このようにレンタルサーバー業界は、常に追いつき追い越せのせめぎ合いが繰り広げられています。(WordPressテーマ市場でも同じです)
なので、機能や仕様の細かい話は彼らの競争を見守っておいて、ブログ初心者が意識するのは次の4項目だけでOKです。
- 利用料金(言わずもがな。高すぎたら負担、安すぎても心配)
- 表示速度(どこも速さをウリにしているが、本当なのか要確認)
- 使いやすさ(管理画面の設定で迷子にならない、わかりやすいUIか)
- サポート体制(初心者の不安をいかにスピーディーに解消できるか)
それでは、上記の4項目について、エックスサーバーとConoHa WINGでどっちが優れているのか検証してみます。
1.利用料金:ConoHa WINGのほうが安い
まずは料金の比較です。
エックスサーバーもConoHa WINGも、頻繁に何かしらのキャンペーンを打っています。ConoHa WINGなら月額料金の割引キャンペーン、エックスサーバーなら月額費用の割引キャンペーンに加えて、初期費用の無料キャンペーンもやることがあります。
キャンペーンの有無によって金額が変わること、更新料金にはキャンペーンは適用されないことを考慮して、通常料金で比較してみます。
12ヶ月契約の場合(初回)
エックス | コノハ | |
---|---|---|
初期費用 | 0円 | 0円 |
月額料金 | 1,100円 | 990円 |
12ヶ月合計 | 13,200円 | 11,880円 |
– | 年1,320円オトク |
ConoHa WINGのほうが年間1,320円(月385円)安いです。
ちなみに、エックスサーバーもConoHa WINGも長期契約をすると、独自ドメインが無料でもらえます。サーバーを利用し続ける限りずっと無料です。エックスサーバーは12ヶ月以上の契約で1個ですが、ConoHa WINGは3ヶ月以上で2個もらえます。
一方、エックスサーバーには10日間の「無料お試し期間」があります。クレジットカード登録すら不要でいつでも気軽にお試しできます。初めてのレンタルサーバー契約でも安心です。
逆に言うと、ConoHa WINGは初期費用がないですが、無料お試しもなくて、必ず利用料が発生してしまうのがデメリットです。
メリット・デメリットありますが、利用料金の安さだけならConoHa WINGに軍配が上がります。無料お試しの有無をどう感じるか、月110円の差をどう感じるかは、あなた次第です。
2.表示速度:KUSANAGI導入でエックスサーバーが明らかに速い
続いて表示速度の比較です。
エックスサーバー、 ConoHa WING、それぞれの初期ドメインにWordPressのデフォルトテーマをインストールして検証してみました。(検証日:2021年9月13日)
まず、WordPress管理画面やフロント側のサイト表示速度は、エックスサーバーもConoHa WINGも同じです。私には違いは感じられません。一応、動画にも残しておきましたが、何の違いもないので見るだけ時間の無駄だと思います。
次に、「PageSpeed Insights」と「GTmetrix」で計測してみました。計測するタイミングで数値が変わるので、それぞれ3回ずつ計測しました。不正がないように動画で載せておきます。
PageSpeed Insightsのスコアはどちらも「100」、GTmetrixのグレードはどちらも「A」です。
ただし、私の環境ではコアウェブバイタル関連の数値に多少の差が出ていましたので、集計してみました。
エックスサーバー(PageSpeed Insights)
1回目 | 2回目 | 3回目 | 平均 | |
---|---|---|---|---|
FCP | 1.3 | 1.4 | 1.4 | 1.4 |
SI | 1.3 | 1.4 | 1.4 | 1.4 |
LCP | 1.3 | 1.4 | 1.4 | 1.4 |
TI | 1.3 | 1.4 | 1.4 | 1.4 |
TBT | 0 | 0 | 0 | 0 |
CLS | 0 | 0 | 0 | 0 |
平均 | – | – | – | 0.9 |
ConoHa WING(PageSpeed Insights)
コノハ | 1回目 | 2回目 | 3回目 | 平均 |
---|---|---|---|---|
FCP | 1.5 | 1.3 | 1.5 | 1.4 |
SI | 1.5 | 1.3 | 1.5 | 1.4 |
LCP | 1.5 | 1.3 | 1.5 | 1.4 |
TI | 1.6 | 1.4 | 1.6 | 1.5 |
TBT | 0 | 0 | 0 | 0 |
CLS | 0 | 0 | 0 | 0 |
平均 | – | – | – | 1.0 |
PageSpeed Insightsでは、エックスサーバーは平均0.9秒、ConoHa WINGは平均1秒。エックスサーバーのほうが0.1秒だけ表示速度が速い、という結果になりました。
エックスサーバー(GTmetrix)
1回目 | 2回目 | 3回目 | 平均 | |
---|---|---|---|---|
LCP | 1,000 | 954 | 1,000 | 985 |
TBT | 0 | 0 | 0 | 0 |
CLS | 0 | 0 | 0 | 0 |
FCP | 1,000 | 954 | 1,000 | 985 |
TI | 1,000 | 955 | 1,000 | 985 |
OT | 1,000 | 931 | 1,300 | 1,077 |
FLT | 1,300 | 1,200 | 1,000 | 1,167 |
平均 | – | – | – | 743(0.74) |
ConoHa WING(GTmetrix)
1回目 | 2回目 | 3回目 | 平均 | |
---|---|---|---|---|
LCP | 892 | 745 | 1,100 | 912 |
TBT | 0 | 0 | 0 | 0 |
CLS | 0 | 0 | 0 | 0 |
FCP | 892 | 745 | 1,100 | 912 |
TI | 893 | 745 | 1,100 | 913 |
OT | 876 | 719 | 1,000 | 865 |
FLT | 1,000 | 842 | 1,200 | 1014 |
平均 | – | – | – | 659(0.66) |
GTmetrixでは、エックスサーバーは平均0.74秒、ConoHa WINGは平均0.66秒。ConoHa WINGのほうが0.08秒だけ速い、という結果になりました。
以上のように、PageSpeed Insightsではエックスサーバーに軍配、GTmetrixではConoHa WINGに軍配といった、ほぼ互角の勝負でした。
ところが、2021年10月に事件(朗報)が起きます。
エックスサーバーが「KUSANAGI」の技術導入で爆速化
2021年10月7日、エックスサーバーが超高速WordPress実行環境「KUSANAGI」の高速化技術を最新サーバーに導入しました。実行環境そのものではなくて、高速化技術だけ取り込まれた形です。
さっそく、KUSANGI導入後のエックスサーバーで表示速度を再測定してみました。(測定日:2021年10月10日)
「エックスサーバー(KUSANAGI仕様)」(PageSpeed Insights)
1回目 | 2回目 | 3回目 | 平均 | |
---|---|---|---|---|
FCP | 1.3 | 1.5 | 1.3 | 1.4 |
SI | 1.3 | 1.5 | 1.3 | 1.4 |
LCP | 1.3 | 1.5 | 1.3 | 1.4 |
TI | 1.3 | 1.5 | 1.3 | 1.4 |
TBT | 0 | 0 | 0 | 0 |
CLS | 0 | 0 | 0 | 0 |
平均 | – | – | – | 0.9 |
PageSpeed Insightsでは、旧エックスサーバーとほぼ変化はありませんでした。
「エックスサーバー(KUSANAGI仕様)」 (GTmetrix)
1回目 | 2回目 | 3回目 | 平均 | |
---|---|---|---|---|
LCP | 814 | 668 | 777 | 753 |
TBT | 0 | 0 | 0 | 0 |
CLS | 0 | 0 | 0 | 0 |
FCP | 814 | 668 | 778 | 753 |
TI | 814 | 668 | 778 | 753 |
OT | 770 | 668 | 764 | 729 |
FLT | 1,000 | 887 | 991 | 959 |
平均 | – | – | – | 564(0.56) |
GTmetrixでは、旧エックスサーバー「0.74秒」から「0.56秒」になりました。コノハウイングの「0.66秒」を超えて、GTmetrixでもエックスサーバーのほうが速くなりました。
前述したとおりエックスサーバーとコノハウイングは機能の追加合戦が繰り広げられているので、コノハウイングもKUSANAGI仕様になる可能性はあります。
ですが、現時点においては、KUSANAGI仕様のエックスサーバーがのほうが、コノハウイングよりも速いです。
3.使いやすさ:エックスサーバーのほうが初心者でもわかりやすい
続いて、管理画面の使いやすさを比較します。
エックスサーバーの管理画面

主要な設定項目のほとんどが最初から一覧化されているので、初心者でも「どこから設定できるのかわからない」なんてことが起きにくいです。ユーザービリティが非常に高いつくりになっています。
ConoHa WINGの管理画面

大まかな6つのメニューが左に並んでいて、中央には利用料金が表示されます。エックスサーバーと比べるとおしゃれな印象を受けます。
ですが、すべての設定項目がメニュー内に格納されてしまっているため、どの設定がどこからできるのか、初心者が予測するのは難しいつくりになっています。
どのくらい難しいのか、PHPのバージョン変更を例に出してみます。
例)PHPのバージョンを変更するには?
WordPressは「PHP」というプログラミング言語で構成されますが、PHPは日進月歩でバージョンアップしていきます。
私がWordPressで初めてブログをつくった当時(2008年)はPHPは5.X~でしたが、2021年にはPHPは「8.X」までバージョンアップしています。(般若ビルダーは、2021年内は「7.4.13」が推奨です。)
PHPがバージョンアップするたびに、サーバーの管理画面からバージョンの切り替えを手動でしていく必要があります。初心者でもスムーズにPHPバージョンの変更ができるのか、実際に確認してみます。
エックスサーバーの場合

管理画面(サーバーパネル)→「PHP」→「PHP Ver.切替」から、何も迷うことなく簡単にPHPの変更ができます。
ConoHa WINGの場合

PHPの切り替え設定はどこにあるのか、どこをクリックすればいいのか、初見でわかる人はいるでしょうか?(いや、いない)
私は「サーバー管理」にあると思ってメニューをひとつずつクリックして確認したのですが、ありませんでした。見当が付かないので、「conoha php 切り替え」と検索してサポートサイトで確認する羽目になりました。
確認したところ、正解は「サイト管理」→「応用設定」→「PHP設定」でした。サイト管理の「応用設定」……これを一発で予見できる人はいるのでしょうか。(いない)

PHPは「サイト」だけのものではありません。メール配信システムや決済管理システムを設置する場合でも使います。そもそも、PHP設定は「応用」ではないと思います。そのシステムが正常に動くバージョンかどうか、最初に確認する「基本」です。
このように、何がどこにあるのかわからなくて迷子になってしまうのが、ConoHa WINGの管理画面です。まさかPHPのバージョン変更ごときで、サポートサイトの助けが必要になるとは思ってもいませんでした。
百歩譲って、今回のPHPのバージョン切り替えは、サポートサイトで手順を調べれば設定できたのでよしとしましょう。
ところが、ConoHa WINGにはサポートサイトを見ても設定できないものがあります。それが「独自ドメインのメールアドレスをGmailで送受信する転送設定」です。ConoHa WINGのサポートに問い合わせてやっとわかりました。
何がどう難解なのか↓の記事で解説しておきましたので、あとで見ておいてください。

以上のように、管理画面の使いやすさはエックスサーバーに軍配が上がります。
管理画面は日常的に使うものではありませんので、日々のブログ運営に大きな支障はありません。ですが、レンタルサーバー利用数15台の私でも苦戦するConoHa WINGの設定画面は、とても「初心者でもわかりやすい」なんて言えません。
※「般若ビルダーのマニュアルサイトも、ConoHa WINGみたいにメニューが格納されてるやないか」というツッコミが来そうですが、マニュアルサイト内でサイト内検索をすれば、そのまま目的の記事に移動できます。別サイトに移動したりしません。
4.サポート体制:エックスサーバーの365日24時間対応は神
最後に、圧倒的な差が出ているサポート体制の比較です。
エックス | コノハ | |
---|---|---|
メールの返信 | 24時間以内 | 営業日内 |
電話 | 平日10:00~18:00 | 平日10:00~18:00 |
チャット | ・契約前 ・利用中 | 契約前のみ |
ConoHa WINGのチャットサポートは、導入前のセールスサポートのみです。アフターサポートではありません。エックスサーバーは2022年3月15日からチャットサポートを開始しました。コノハと違って利用中のサポートにも対応しています。
電話サポートは、エックスサーバーもConoHa WINGも平日のみで、通話料も自己負担なので利用したことがありません。
なので、どちらも契約後に無料で利用できるメールサポートのみで、詳細に比較します。
エックスサーバーのメールサポート
24時間以内に必ず返信があります。問い合わせが完了すると、次のような案内が表示されます。

- 24時間以内に返答する
- (自動)返信メールを送信している
- メールが届いていない場合の対処法
が表示されるので、自分の問い合わせが間違いなく届いたこと、どのくらい待てばいいのかわかるので、安心して回答を待つことができます。
というか、待たされた感がなくて、「もう返信が来た!」という驚きと安心感が上回ります。私の場合、12時間以内に返信が来ることがほとんどです。
土日、祝日、3連休、GW、夏季休業、年末年始関係なく、365日間フルサポートです。サポート人員の確保、配置、シフト体制が完ぺきです。
ConoHa WINGのメールサポート
営業日内に返信があります。問い合わせが完了すると、次のような案内が表示されます。

「改めてご連絡」とありますが、いつごろ返信があるのか目安の記載はありません。受付完了メールも送信されません。メールシステムの不具合かと思って、ConoHa WINGに確認しましたが、受付完了メールは送信しない仕様とのことでした……。
私の場合、
- 火曜の20時ごろ問い合わせて、水曜の18時ごろ返信(22時間後)
- 月曜の朝7時ごろに送信して、火曜16時ごろに返信(32時間後)
- 火曜の17時ごろに送信して、金曜の14時ごろに返信(57時間後)
といった対応を経験しています。平日の問い合わせの回答が57時間後って、待たせすぎじゃないですか……?
さらに、土日、祝日、3連休、GW、夏季休業、年末年始はしっかりとサポートをお休みされます。たとえば、運営会社のGMOインターネットの夏季休業は7日間です。夏季休業の前日に問い合わせた場合、トラブルを抱えたまま最低でも8日間待たされることになります。
ブログ初心者は、24時間365日サポートが必要だと思う
WordPressでブログを運営していると、
- 画面が真っ白になってしまった
- 管理画面にログインできなくなってしまった
- 脆弱性を突かれて第三者に不正にアクセスされてサイトが改ざんされた
なんてことが起きます。WordPressは脆弱性の巣窟なので、セキュリティアップデートも頻繁です。
各自で導入したWordPressで起きたトラブルはサポート対象外ですが、不正アクセスの疑いがある場合、問い合わせれば何が原因なのかサーバー側で調査してくれます。
問題や被害を最小限に食い止めるためにも、問い合わせたら迅速に対応してくれるかどうかもは、対処法がわからない初心者であればあるほど重要です。
私は幸い不正アクセスの経験はないですが、初心者のころから現在に至るまで、エックスサーバーの神サポートには何度もお世話になっています。
たとえば、次のような内容です。
WordPressのブログ・管理画面が真っ白になってしまいました。直前にphpファイルをいじったとか、何かプラグインを入れたとか思い当たる節があれば、
作業前の状態に戻せば良いのですが、思い当たる節がありません。
昨日、ウィジェットを変更(ブログ・管理画面ともに特に問題なし)
↓
本日、管理画面にアクセス
↓
管理画面からテーマを変更しようとしたら、画面が真っ白に
↓
ブラウザの戻るボタンで戻り、管理画面内のリンクどれをクリックしても真っ白に。ブログも真っ白になっていることを確認
↓
管理画面からログアウトしてみる
↓
真っ白でログインもできなくなる
↓
FTPで使用していたテーマ、プラグインを削除(変化なし)
↓
FTPでWordPressを上書き(変化なし)
という状況です。
このトラブル、ブログ初心者の人は自力で解決できるでしょうか?無理だと思います。
エックスサーバーに問い合わせたら、当然のごとく24時間以内に返信が来ました。「お客さま自身にてエラーの原因をお調べいただき、ご対応いただく必要があります」と言いつつも、エラーログを分析してくれて原因をズバリ教えてくれました。
ブログがうんともすんとも言わなくなってお手上げだったのですが、エックスサーバーの神対応のおかげで、あっさり解消できました。phpmyadminでデータベースをいじることもなく、24時間以内に簡単にブログ復旧できたのです。
WEBサイトは24時間365日稼働していますから、サポートも24時間365日対応だと安心できます。ブログ初心者にはめちゃくちゃ心強いです。
一方、ConoHa WINGで週末、土日祝日、3連休、長期休業中に、難易度高めの技術トラブルに遭遇してしまったら、大変な損失になります。平日の問い合わせですら3日も待たされることもあります。
特に、「不正アクセスでデータベースを改ざんされた」などのトラブルは、サーバーの知識に相当明るい人じゃないと解消が難しいです。私もわかりません。その点、エックスサーバーなら、24時間以内にゴリゴリの技術スタッフが調査をスタートしてくれます。
というわけで、サポート体制はエックスサーバーの圧勝です。
一応、ConoHa WINGのサポートをフォローしておくと、メールの文面は丁寧です。いかんせん遅すぎるのが問題です。
以上の4項目の検証を踏まえて、メリット・デメリットを1行ずつ端的にまとめてみます。
エックスサーバーのメリット・デメリット
利用料金が少し高めで、少し高めの初期費用もかかってしまう
メールサポートは365日24時間以内に返信があるので、トラブル時の解決が早くて、安心して使える
ConoHa WINGのメリット・デメリット
メールサポートの返信が遅くて、予期せぬトラブルが休業日と重なると悲惨
エックスサーバーと同等スペックなのに、初期費用無料&月額料金も少し安く設定してある
エックスサーバーとConoHa WINGのメリット・デメリットを整理したところで、いよいよ「WordPressブログ初心者はエックスサーバーとConoHa WINGどちらを選ぶべきか?」論争に結論を出します。
結論:安さ重視ならConoHa WING、安心重視&私のおすすめはエックスサーバー
ブログ初心者はConoHa WINGかエックスサーバーか……シンプルに言ってしまえば、「安心」と「安さ」どちらを重視するかで決まります。
エックスサーバーより表示速度は少し劣るけど、エックスサーバーよりも少し料金を抑えた「安さ」に強みがあるのが、ConoHa WINGです。
そのConoHa WINGより料金は少し高くなってしまうけど、表示速度も速くて、サポートが24時間対応で、「はやくて安心」できるのがエックスサーバーです。
12ヶ月契約で月385円、更新時で月110円、エックスサーバーのほうが高くなりますが、「保険代」として考えたらめちゃくちゃ安いです。わずか月110円です。何かあったときに365日24時間体制で対応してくれる「保険料込み」の料金なのです。
一方で、
- サポートなんて利用しないから月110円でも安いほうがいい
- 万が一のトラブルは自分ですぐに対応できる
- いつ回答が来るかわからなくても気長に待てる
- 通話料は自己負担で、つながるかわからない電話サポートに懸ける
という人は、ConoHa WINGでも満足できると思います。
「安さ」か「安心」か。価値基準は人それぞれだと思いますが、私なら安心のエックスサーバーを選びます。事実、私自身が初心者のころから14年使ってきて、その安定性、操作性、快適性、そして、迅速丁寧なサポートは折り紙付きで、安心して使っていられるからです。
エックスサーバーは、ConoHa WINGのようにSSLサーバー証明書の自動更新に失敗して、ブログが表示されなくなるなんてトラブルもありません(※)。障害・メンテナンス情報を利用者以外に公表しない「忍法・木の葉隠れの術」を使うこともありません。
もちろん、今後大きな障害トラブルに遭遇する可能性もあります。ですが、14年も使っていると、これまでのエックスサーバーへの信頼残高が貯まりまくっていますので、そう簡単にメインサーバーを他社に乗り替える気も起きません。
この記事を書いて10日後、エックスサーバーでもSSL証明書のエラーが発生しました。ただし、ConoHa WINGとは違って、ブログ内にエラーが表示される程度で、半日ほどで復旧しました。
一方、ConoHa WINGは、
- 2021年8月上旬:SSL証明書の更新失敗の報告がユーザーから出始める
- 2021年9月6日:ConoHa公式でやっと不具合をアナウンス
- 2021年9月15日:契約者しか見れない管理画面でのみ進捗報告
その後、不具合が解消されたとの連絡はありません。どうなっているんです?
上記、ConoHa WINGの不具合解消の連絡がない件ですが、2021年10月8日に続報が、10月15日には「解消された」とのお知らせがアップされていました。解消まで2ヶ月かかりました。
というわけで、私はWordPressブログ初心者の人には、安心と信頼と実績のロマン輝くエックスサーバーをおすすめします。
なお、安さが魅力でConoHa WINGを選択するなら、サポートがConoHa WINGより優秀な「ロリポップのハイスピードプラン」を選択したほうがいいです。

となると、コノハウイングを選ぶ理由がよくわからくなります。
サーバーの申し込みは自己アフィリエイトを利用するべき

さいごに、私がこの業界の闇だと感じていることを伝えて終わりたいと思います。
それは、ブログ初心者にレンタルサーバーの申し込みをすすめる際に、自己アフィリエイトできることを教えないことです。
自己アフィリエイトとは、自分のリンクを経由して申し込みをすると自分に報酬が発生する仕組みのことです。ASPによって、「セルフバック」「アフィバックモール」「セルフB」「バリューポイントクラブ」など名称は異なります。
通常は自分で申し込んでも報酬は却下されますが、レンタルサーバーなどのWEBサービス系は「自己アフィリエイトOK」になっている案件が多いです。
ブログを持っていなくても登録できる「A8.net」なら、すぐに自己アフィリエイトを利用できます。レンタルサーバーは報酬も高めに設定されていますので、金銭的な負担を抑えたいブログ初心者の人は、自己アフィリエイトを利用しない手はないです。
自己アフィリエイトをすすめてしまうと、記事を書いた側には金銭的なメリットがありません。ですが、これからサーバーを初めて契約する初心者のメリットを第一に考えていたら、自己アフィリエイトをすすめるのが本当のユーザーファーストだと思います。
「でも、そんなことしたらササメさんはボランティアで終わってしまうじゃないですか!記事が参考になったのでお礼がしたいです!」
という心のやさしい人は、自己アフィリエイトで浮いたお金を「般若ビルダー」の購入費用の足しにしてもらったり、初心者を脱して余裕ができたころに、お礼として「般若ビルダーサーチ」を購入いただければ、ボランティアで終わらずに済みます。
というわけで、WordPressでブログを運営するために初めてレンタルサーバーを契約するなら、私は「エックスサーバー」をおすすめします。自己アフィリエイトを利用してお得に契約してください。
更新履歴
- 2022年8月4日
-
エックスサーバーが初期費用を廃止したので加筆修正
- 2022年3月15日
-
エックスサーバーがチャットサポートに対応したので加筆修正
- 2021年11月07日
-
ConoHa WINGのSSL不具合が解消されていたことを追記
- 2021年10月10日
-
高速環境「KUSANAGI」の技術導入後のエックスサーバーの表示速度を追加
- 2021年10月1日
-
エックスサーバーでもSSL証明書のエラーが発生した件を追加
コメント
この記事へのコメントはありません。