こんにちは。WordPressテーマ「般若ビルダー」制作・販売者のササメ(WordPress歴16年目)です。
「ブログ初心者はConoHa WINGとエックスサーバーどっちがおすすめなのか」で、安心重視ならエックスサーバー、安さ重視ならConoHa WING。でも、安さで重視ならサポートが優秀な「ロリポップのハイスピードプラン」を選択したほうがいい。
とお伝えしました。
当記事では、そのロリポップのハイスピードプランの実力を、ConoHa WINGやエックスサーバーと比較しつつ、下記の4項目に沿って検証した結果を載せておきます。
- 利用料金(言わずもがな。高すぎたら負担、安すぎても心配)
- 表示速度(どこも速さをウリにしているが、本当なのか要確認)
- 管理画面の使いやすさ(設定迷子にならない、わかりやすいUIか)
- サポート体制(初心者の不安をいかにスピーディーに解消できるか)
私が初めてロリポップを契約した2010年ごろは、ロリポップは「安い、遅い、重い」という印象がなかったのですが、大きく進化しています。ナウでヤングなロリポップハイスピードプランの実力をこの記事でチェックしてみてください。
利用料金:ロリポップハイスピードプランが安い
まずは料金の比較です。
ロリポップ、ConoHa WING、エックスサーバー各社とも頻繁に期間限定キャンペーンをやっています。キャンペーンの有無によって価格が変わったり、更新料金にはキャンペーンは適用されないことを考慮して、通常料金で比較します。
12ヶ月契約の場合(初回)
ロリポ | コノハ | エックス | |
---|---|---|---|
初期費用 | 0円 | 0円 | 3,300円 |
月額料金 | 825円 | 990円 | 1,100円 |
12ヶ月合計 | 9,900円 | 11,880円 | 16,500円 |
1,980円オトク | – | – |
エックスサーバーよりも年間4,620円(月385円)安いのがConoHa WING。そのConoHa WINGよりも、さらに 年間1,980円安くなるのがロリポップのハイスピードプランです。ハイスピードプランの初期費用は常時0円です。
ConoHa WINGやエックスサーバーと同じように、サーバーを利用し続ける限りドメインがずっと無料になる「ドメインずっと無料」サービスもあります。条件はエックスサーバーと同じ12ヶ月以上の契約で1個もらえます。
ConoHa WINGはドメインの無料提供は2個ありますが、2個目は「.online」「.space」「.website」「.tech」「.site」「.fun」「.tokyo」「.shop」など、マイナーなものしか選べません。
ロリポップハイスピードプランには、エックスサーバーと同じ10日間の「無料お試し期間」もあります。エックスサーバーと違ってクレジットカード登録は必要ですが、契約手続きをしなければ勝手に課金されることはありません。
12ヶ月契約の場合(更新)
ロリポ | コノハ | エックス | |
---|---|---|---|
月額料金 | 825円 | 990円 | 1,100円 |
12ヶ月合計 | 9,900円 | 11,880円 | 13,200円 |
1,980円オトク | – | – |
ロリポップハイスピードプランとConoHa WINGとの差、1,980円は変わりません。エックスサーバーは初期費用分だけ安くなっています。
36ヶ月契約の場合(更新)
ロリポ | コノハ | エックス | |
---|---|---|---|
月額料金 | 550円 | 880円 | 990円 |
36ヶ月合計 | 19,800円 | 31,680円 | 35,640円 |
11,880円オトク | – | – |
特筆すべきは、36ヶ月契約をした場合です。ConoHa WINGもエックスサーバーも安くなりますが、ロリポップハイスピードプランは月550円まで大幅に値下げされます。3年間でConoHa WINGよりも11,880円(年3,960円、月330円)安くなります。
ということで、利用料金の安さはロリポップハイスピードプランの圧勝です。
表示速度:ロリポップハイスピードプランは、エックスサーバーやConoHa WINGに負けず劣らずのスピード
続いて表示速度の比較です。
まず、ロリポップは「格安サーバー」に分類されるため、サーバースペックもそれ相応でした(過去形)。WordPressのような負荷の大きいCMSは不向きで、エックスサーバーと比べると明らかにサイトの表示速度や、管理画面が重い・遅かったです。
そんな「ロリポップは表示が遅い・重い」という風潮をひるがえすべく、2019年9月に「爆速宣言」を掲げて登場したのが、「ハイスピードプラン」です。
既存のエコノミー、ライト、スタンダードプランとは別軸のプランです。逆に言うと、エコノミー、ライト、スタンダードプランは表示速度が明らかに遅くて、エックスサーバーやConoHa WINGとは比較対象にすらなりません。
では、ハイスピードプランの実力はいかほどなのか。ハイスピードプランの初期ドメインに、WordPressのデフォルトテーマをインストールして検証してみました。
エックスサーバーやConoHa WINGと同じように、 「PageSpeed Insights」と「GTmetrix」で3回ずつと、管理画面とフロント画面の表示速度を動画に残しました。
「ConoHa WINGやエックスサーバー」と比べても遅さはまったく感じません。むしろ、ロリポップハイスピードプランのほうが速く感じるような……。
例によって、PageSpeed Insightsのスコアは「100」、GTmetrixのグレードは「A」です。コアウェブバイタル関連の数値を細かく集計すると、次のようになりました。
ロリポップ(PageSpeed Insights)
ロリポ | 1回目 | 2回目 | 3回目 | 平均 |
---|---|---|---|---|
FCP | 1.4 | 1.3 | 1.4 | 1.4 |
SI | 1.4 | 1.3 | 1.4 | 1.4 |
LCP | 1.4 | 1.3 | 1.4 | 1.4 |
TI | 1.4 | 1.3 | 1.4 | 1.4 |
TBT | 0 | 0 | 0 | 0 |
CLS | 0 | 0 | 0 | 0 |
平均 | – | – | – | 0.9 |
「ロリポップ 」vs「ConoHa WING」vs「エックスサーバー」(PageSpeed Insights)
ロリポ | コノハ | エックス | |
---|---|---|---|
FCP | 1.4 | 1.4 | 1.4 |
SI | 1.4 | 1.4 | 1.4 |
LCP | 1.4 | 1.4 | 1.4 |
TI | 1.4 | 1.5 | 1.4 |
TBT | 0 | 0 | 0 |
CLS | 0 | 0 | 0 |
平均 | 0.9 | 1.0 | 0.9 |
PageSpeed Insightsで計測した表示速度の平均は、「ロリポップハイスピードプラン」と「エックスサーバー」が0.9秒で、ConoHa WINGが1.0秒。ConoHa WINGよりも速くて、エックスサーバーとは互角のスピードです。
ロリポップハイスピードプラン(GTmetrix)
ロリポ | 1回目 | 2回目 | 3回目 | 平均 |
---|---|---|---|---|
LCP | 876 | 948 | 1,100 | 975 |
TBT | 0 | 0 | 0 | 0 |
CLS | 0 | 0 | 0 | 0 |
FCP | 877 | 948 | 1,100 | 975 |
TI | 877 | 948 | 1,100 | 975 |
OT | 835 | 910 | 1,100 | 949 |
FLT | 975 | 1,100 | 1,300 | 1,125 |
平均 | – | – | – | 714(0.71) |
「ロリポップ 」vs「ConoHa WING」vs「エックスサーバー」( GTmetrix)
ロリポ | コノハ | エックス | |
---|---|---|---|
FCP | 975 | 912 | 985 |
TBT | 0 | 0 | 0 |
CLS | 0 | 0 | 0 |
FCP | 975 | 912 | 985 |
TI | 975 | 913 | 985 |
OL | 949 | 865 | 1,077 |
FLT | 1,125 | 1,014 | 1,167 |
平均 | 714(0.71) | 659(0.66) | 743(0.74) |
GTmetrixの計測した表示速度の平均値は、「ConoHa WING」が0.66秒、「ロリポップハイスピードプラン」が0.71秒、「エックスサーバー」が0.74秒。誤差レベルですが、エックスサーバーよりもロリポップハイスピードのほうが速い、という結果になりました。
2021/10/10追記:「ロリポップ 」vs「ConoHa WING」vs「エックスサーバー✕KUSANAGI」( GTmetrix)
エックスサーバーに高速環境「KUSANAGI」の技術が導入されたとのことで、最新のエックスサーバーの数値を掲載しておきます。
ロリポ | コノハ | エックス | |
---|---|---|---|
FCP | 975 | 912 | 753 |
TBT | 0 | 0 | 0 |
CLS | 0 | 0 | 0 |
FCP | 975 | 912 | 753 |
TI | 975 | 913 | 753 |
OL | 949 | 865 | 729 |
FLT | 1,125 | 1,014 | 959 |
平均 | 714(0.71) | 659(0.66) | 564(0.56) |
参考:ConoHa WINGとエックスサーバー、ブログ初心者はどっちがおすすめなのか比較してみた
最新エックスサーバーがかなり高速化したため、ロリポップハイスピードプランが最下位になってしまいました。ですが、旧エックスサーバーより速いので、決してロリポップハイスピードプランが遅いわけではありません。
以上のように、かつては「遅い」「重い」と言われていたロリポップですが、ハイスピードプランを使うと、エックスサーバーやConoHa WINGに負けず劣らず、抜きつ抜かれつのスピードを記録しています。
「ハイスピード」プランの名前に偽りはありません。
使いやすさ:ロリポップハイスピードのほうがConoHa WINGより明らかに使いやすい
続いて、管理画面の使いやすさを比較します。
ロリポップハイスピードプランの管理画面
ConoHa WINGと同じで、左メニューに主要な設定項目が6つ並んでいます。
ConoHa WINGと違う点は、メニューにマウスカーソルを乗せると、中のメニューがすべて表示される点です。無駄なクリックをすることなく、一発で目的の設定ページに移動できます。
そのため、ConoHa WINGでは予見不可能だったPHPのバージョンの変更も、すぐに見つけることができます。格納されている場所も「サーバーの管理・設定」の中にあるので、一瞬でみつけることができました。
メールアドレスの転送設定も、転送先メールアドレスを記入するだけなので、設定マニュアルを見る必要すらありません。
設定マニュアルを見ても意味不明で、サポートに問い合わせる羽目になったConoHa WINGの設定画面とは雲泥の差があります。
参考)
管理画面の配色が独特なのは昔から変わっていなくて、ちょっとクセが強めですが、設定自体はWordPressブログ初心者でもわかりやすいです。
個人的にはエックスサーバーの管理画面が一番好きですが、ConoHa WINGより設定しやすいのは間違いありません。
サポート体制:土日対応のチャットサポート付きのロリポップは、エックスサーバーに引けを取らない
ロリポ | コノハ | エックス | |
---|---|---|---|
電話 | 平日10:00~18:00 | 平日10:00~18:00 | 平日10:00~18:00 |
メールの返信 | 48時間以内 |
営業日内 |
24時間以内 |
チャット | 9:30〜17:30(13~14時は休み) |
10:00~18:00(契約前のみ) |
10:00~18:00(平日のみ) |
最後に、サポート体制の比較です。
ロリポップは、土日対応のチャットサポートが付いています。ConoHa WINGのような「サービス導入を検討している人向け」ではなくて、サービス契約後も利用できます。
しかも、土日でも対応しています(祝日はお休み)。エックスサーバーでさえチャットサポートは平日のみなのに、土日対応はアッパレです。
実際に土曜日の14時過ぎに利用しましたが、コンタクトを入れて2分でつながって、すぐに回答がもらえました。チャットのやり取りをメール送信できる機能も付いていて、記録として残せるのが便利です。
電話サポートは、エックスサーバーもConoHa WINGもロリポップも平日のみで、通話料も自己負担なので利用したことがありません。
ロリポップのメールサポート
原則48時間以内に返信があります。問い合わせが完了すると、次のような案内が表示されます。
- 48時間以内に返事
- 返事が遅れる可能性もある
- 5日過ぎても返事がないなら再度問い合わせ
といったように、いつまで待てばいいのかが明確なので、安心できます。もちろん、受付完了メールも送信されます。
私の場合、
- 日曜日のAM2時ごろに問い合わせて、昼の14時ごろに返信(12時間後)
- 金曜日の20時ごろに問い合わせて、日曜のAM9時ごろに返信(33時間後)
といった対応を経験しています。エックスサーバーと同じで土日祝日、夏季休業、年末年始関係なく、365日間フルサポートです。
なお、ロリポップに問い合わせたところ、48時間以上かかるような場合は、事前にその旨を48時間以内に返信するとのことでした。ConoHa WINGのように無言で3日以上も待たされることはありません。
というわけで、メールサポートは24時間以内に返信があるエックスサーバーには及びませんが、48時間以内には返信が来ます。エックスサーバーやConoHa WINGにはない、土日対応のチャットサポートも含めると、サポート体制はエックスサーバーに肉薄します。
以上の4項目の検証を踏まえて、ロリポップハイスピードプランのメリット・デメリットを端的にまとめてみます。
ロリポップハイスピードプランのメリット・デメリット
- メールサポートは24時間以内の返信が確約されていない
- 管理画面がロリポップ特有の配色でクセがある
- 名称が危ない性癖の用語みたいで、申し込みに勇気がいる
- 初期費用は無料で、月額料金はConoHa WINGより安い
- エックスサーバーやConoHa WINGと互角の表示スピードを出せる
- メールサポートは土日祝日関係なしで、土日対応のチャットサポート付き
以上の長所・短所を踏まえて、ロリポップハイスピードプランの結論を出します。
結論:ロリポップのハイスピードプランは、エックスサーバー以外の選択肢の筆頭
WordPressブログ初心者は、エックスサーバーかConoHa WINGか、どちらを選ぶべきか?みたいな風潮があるようですが、エックスサーバーに対抗できるのは、私は「ロリポップのハイスピードプラン」だと思いました。
まずは、表示速度。エックスサーバーやConoHa WINGにまったく引けを取りません。それでいて、利用料金がエックスサーバーはもちろん、ConoHa WINGより安いです。この表示速度のサーバーで、36ヶ月契約だと月550円になるのは驚異的な安さです。
管理画面のデザイン性は微妙ですが、ConoHa WINGのように設定につまずくこともありません。
サポートも、365日体制で土日祝日でも48時間以内には返信が来ます。しかも、土日でもチャットでのリアルタイムサポートが受けられます。エックスサーバーの神サポートに匹敵するサポート体制が整っています。
こうなると、「24時間以内の返信が確約されている」くらいしか、エックスサーバーの優位点がなくなってしまいます。ConoHa WINGに関しては、ロリポップハイスピードより優位になる点がみつかりません。
ロリポップ全プランの欠点として挙げるとしたら、独自ドメイン設定も込みの「WordPressクイックスタート(WordPressかんたんセットアップ)」機能がない点です。
ですが、WordPressをFTPで手動アップロードしていた時代と比べたら、通常のWordPressの自動インストール機能だけでも十分です。
というわけで、24時間体制でメールサポートを受けたいならエックスサーバー。48時間体制+チャットサポートになるけど、費用をグンと抑えたいならロリポップのハイスピードプランをおすすめします。
キャンペーンのタイミングによっては、ConoHa WINGのほうが安くなっている場合もあります。ですが、キャンペーン価格は初回契約のみです。更新料金は通常価格に戻りますので、初回の安さに釣られないで、長期的に判断するように気をつけてください。
申し込みは、A8.netのセルフバックを利用して、自己アフィリエイトするのがお得です。
もし、この記事が「参考になった」と感じていただけたら、 自己アフィリエイトで浮いたお金を活用して「般若ビルダー」や「般若ビルダーサーチ」を購入いただけると、私もこの記事を書いた価値があります。
更新履歴
- 2022年3月15日
-
エックスサーバーでチャットサポートが開始したので加筆修正
- 2021年10月10日
-
エックスサーバーの表示速度をKUSANAGI導入版に変更
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