大量のアイテムを登録したり、登録したカスタムフィールドデータの一括更新をしたい人のために、インポート・エクスポート機能を用意しました。

サイドバーの絞り込み検索→「インポート/エクスポート」にあります。
準備1:STEP1~STEP5を完了させる
まずは、マニュアルに沿ってSTEP1からSTEP5までを完了させてください。
- STEP1:検索対象の設定
- STEP2:検索項目の設定
- STEP3:検索フォームの設定
- STEP4:検索結果の設定
- STEP5:各記事内で検索項目の個別設定
STEP5は、最低1アイテム(1記事)は設定しておいてください。CSVファイルをエクスポートした際に、入力のお手本になります。登録済みアイテムが多いほど、CSV入力時のお手本が増えます。
準備2:必ずバックアップをとる
何らかの設定ミスでインポート時にエラーが発生すると、
- 記事の中身が消えてしまう
- 画像が表示されなくなる
- 記事の公開日が変わってしまう
といった不具合が発生する可能性があります。そのため、ミスしたときに元に戻せるように、事前に必ずサイトのバックアップをとっておいてください。
おすすめは、「All-in-One WP Migration」でのバックアップです。次点で「WPvivid」です。
万が一、プラグインでのバックアップや復元に失敗しても、レンタルサーバーのバックアップ機能もあります。そこまで怖がらなくて大丈夫です。
エクスポートCSVのダウンロード

先にエクスポートファイルをダウンロードします。
投稿タイプを選ぶ

投稿タイプを選びます。STEP5:各記事内で検索項目の個別設定で設定した記事のタイプです。
CSVに落としてから自由にフィルタできるので、最低限、投稿タイプだけ選択すれば、そのまま「エクスポート」に進んでもOKです。

CSVにエクスポートする前に、あらかじめエクスポート項目を絞っておきたい場合は、以降の項目を任意で選択してください。
絞り込み検索を指定する(任意)

サイト内に複数の絞り込み検索フォームを設置していて、特定の絞り込み検索のデータのみ登録・更新したい場合に選択します。
カテゴリーを指定する(任意)

投稿タイプで「投稿」を選んだ場合は、カテゴリーを選べます。選択したカテゴリーのアイテムのみエクスポートされます。
検索フォームを選択していた場合は無視されて、カテゴリーの選択が優先されます。
タグを指定する(任意)

投稿タイプで「投稿」を選んだ場合は、タグを選べます。選択したタグのアイテムのみエクスポートされます。
検索フォームを選択していた場合は無視されて、タグの選択が優先されます。
なお、カテゴリーを指定していた場合、そのカテゴリーのアイテムに選択していないタグを指定すると、「項目がありませんでした」となり、CSVは出力されません。

タグで横断的に絞り込みたい場合は、「全てのカテゴリー」を選択してください。
post_contentはエクスポートしない(任意)

投稿コンテンツ(記事の中身)をエクスポートから除外したい場合は、選択してください。除外する用途としては、
- 1万文字以上の長文記事が多い
- 記事の中身は一括変更しない
といった場合に、邪魔になるからです。
1万文字以上の長文記事が多い場合
CSVファイルの編集は、Googleスプレッドシートがおすすめですが、スプレッドシートのセルの最大入力文字数は5万文字です(ExcelやWPS Spreadsheetsは32,767 文字)。
文字数や画像の多い記事だと、セルの文字数上限に達してしまいます。
たとえば、「STEP4:検索結果の設定」の記事は、純粋な文字数は4840文字ですが、 ブロックエディタのコードも含めると、36000文字を超えています。

スプレッドシートならまだ大丈夫ですが、Excelだとセルの上限32,767文字を超えているので、ファイルを開いた時点で記事が途切れてしまいます。
画像などの装飾コンテンツの量にもよりますが、スプレッドシートでも1万文字を超える記事は途切れてしまうことがあります。
このような記事の途切れを防止するために、「post_contentはエクスポートしない」にチェックを入れます。
記事の中身は一括変更しない場合
記事の中身は一括変更しない場合も、「post_contentはエクスポートしない」にチェックを入れるとよいです。
特に、登録アイテムが大量にある場合で、記事の中身を一括変更しない場合は「post_contentはエクスポートしない」ほうがよいです。
純粋にCSVファイルが軽くなって、エクスポートやインポートのスピードも上がります。
エクスポートする
以上の任意項目の選択が終わったら「エクスポート」してください。CSVファイルがダウンロードされます。

日付修正ツール付きスプレッドシートにインポート
エクスポートしたCSVは、直接Excelで開いて上書き保存したり、Googleスプレッドシートにコピペしたりしないでください。
このあと紹介する「日付修正ツール付きスプレッドシート」にインポートしてください。
というのは、エクスポートしたCSVは、普通にExcelやスプレッドシートで編集すると、投稿日など日付の書式が自動変換されてしまうからです。
たとえば、「2025-06-03」のようにハイフンでつないだフォーマットが、「2025/06/07」のようなスラッシュになってしまったり。
一桁数字の「0」が抜けてしまったり、投稿日の秒単位表記が省略されてしまったり。そのままインポートするとエラーの原因となります。
そういった日付の自動変換対策として、日付修正ツール付きのスプレッドシートを用意しました。
日付修正ツール付きスプレッドシートにアクセス
以下のボタンをクリックしてください。
エクスポートファイルの編集は、この日付修正ツール付きのスプレッドシートをコピーして使ってください。
コピーを作成

「コピーを作成」をクリックすると、日付修正ツール付きスプレッドシートがご自身のGoogleドライブにコピーされます。
エクスポートCSVは、以下の「インポート機能」を使ってインポートしてください。(範囲選択してコピペは推奨しません)
ファイル→インポート

「ファイル」→「インポート」をクリックします。
エクスポートCSVをアップロード

- 「アップロード」タブをクリック
- エクスポートCSVファイルをドラッグ&ドロップ
シートを置換してインポート

- インポート場所に「現在のシートを置換する」を選択
- 「テキストを数値、日付、数式に変換する」にチェック
- 「データをインポート」をクリック
これで、エクスポートCSVが日付修正ツール付きスプレッドシートにインポートされました。
日付フォーマットを修正

つづいて、日付フォーマットを修正します。
上部メニューバーの「日付修正ツール」→「日付フォーマットを修正」をクリック
認証を許可

認証の許可を求められるので「OK」をクリック
アカウントを選択

認証に使うアカウントをクリック
詳細をクリック

左下の「詳細」をクリック
続行をクリック

「続行」をクリック
アクセス情報を選択

「すべて選択」にチェックを入れる
※ご自身のアカウントとの紐づけです。私に権限を譲渡するとかでありませんので、安心してください。
続行をクリック

「続行」をクリック
OKをクリック

日付が含まれる文字列を自動で判定します。
投稿日(post_date)以外は、検索フォームに設置した選択項目によって異なります。たとえば、上記の例では日付の範囲指定を設定しているので、投稿日以外に日付列があります。
問題なければ「OK」をクリック

完了メッセージが表示れます。「OK」をクリックして日付フォーマットの修正完了です。
各項目の編集方法
日付フォーマット以外は、スプレッドシート上で直接編集していきます。編集にあたって、注意点が必要な項目を挙げておきます。
新規アイテム記事の入稿方法

ID欄を空欄にしてインポートすると、新規投稿として追加されます。インポートすると、IDは自動で生成されます。IDの付いているものは、既存記事に上書き保存されます。
複数選択項目(チェックボックスなど)の設定方法

チェックボックスやマルチセレクトなど、複数選択の項目は半角のカンマ区切りで項目を分ける仕様にしています。1つのセルの中でカンマ区切りで入力してください。
カンマ区切りのデータが多い場合は、以下のカンマ区切り変換ツールをご利用ください。

アイテム画像の設定方法

アイテム画像は、WordPressにアップロードしたURLを記入します。

先にメディアライブラリに画像をアップして、画像のURLをコピペしてください。
もし、大量の画像を設定する場合は、以下の手順もあります。
- 設定予定の画像をWordPressのメディアライブラリにすべてアップする
- エクスポートの下にある「画像URLエクスポート」をクリック
- ダウンロードしたCSVファイルから、画像URLをコピペ

どちらにしても若干手間がかかりますが、これが限界です。
アイキャッチ画像の設定方法

カスタムフィールドではないですが、通常記事のアイキャッチ画像を設定したい場合は、サムネイルIDを指定してください。
これも、事前にWordPressにアップロードしておいて、IDを取得する必要があります。

アイキャッチ画像のサムネイルIDは、「Reveal IDs」というプラグインを使うと、管理画面のメディアライブラリに表示されます。
翻訳・文字数カウントを表示する(任意)


日付修正ツールに以下の2つを実行できるオプションを付けました。
- 1行目を翻訳(全体を1行下にずらして、翻訳行を追加)
- 記事の文字数を表示(全体を右にずらして、A列に記事の文字数を追加)
翻訳機能は、何の項目列なのか理解しやすいようにするためです。文字数機能は、5万文字の制限に引っかかっている記事がないかチェックするためです。
インポートのために必要な処理ではなくて、編集を手助けする任意ツールです。必要に応じて使ってください。「翻訳と文字数を追加」をクリックすると追加されます。
注意点として、インポートする際は、追加した翻訳行と文字数列は、必ず削除してください。削除しないとエラーになります。編集に集中していると、削除を忘れがちなので気をつけてください。
インポート方法
編集が終わったらインポートします。インポート用のファイルは以下の手順でダウンロードしてください。
翻訳と文字数を削除

翻訳と文字数を追加していた場合は、忘れずに削除します。
CSV形式でダウンロード(0付き保証)

日付修正ツール→「CSV形式でダウンロード(0付き保証)」をクリックすると、インポート用のCSVファイルがダウンロードされます。

通常のファイル→ダウンロード→カンマ区切り形式(.csv)は使わないでください。エラーの原因になります。
インポート

ダウンロードした編集済みのCSVファイルを選択して、インポート

1秒で20件ペースでゆっくりインポートしていきます。「失敗:0件」が表示されたら完了です。きちんと反映されているか確認してください。
以上、「時短編:インポート・エクスポート機能(大量データの一括投稿・更新)」でした。
- STEP1:検索対象の設定
- STEP2:検索項目の設定
- STEP3:検索フォームの設定
- STEP4:検索結果の設定
- STEP5:各記事内で検索項目の個別設定
- 時短編:インポート・エクスポート機能(大量データの一括投稿・更新)(今ココ)
- 番外編:般若ビルダー以外のWordPressテーマでの表示崩れ/動作不良対策
ご不明な点はサポートフォーラムへ
以上で、般若ビルダーサーチの設定は完了です。おつかれさまでした。何か設定方法でご不明な点がありましたら、「サポートフォーラム」にてお気軽に質問してください。
般若ビルダー以外のWordPressテーマで表示崩れや動作不良が出たときは、「般若ビルダー以外のWordPressテーマでの表示崩れ/動作不良対策」も参考にしてください。