WordPressカスタムフィールドをCSVでインポートエクスポートするプラグイン8選+1

WordPressのカスタムフィールドの設定内容を、CSVでインポート・エクスポートできるプラグインをまとめました。

なぜ、この記事を投稿するに至ったのか。それは、般若ビルダーサーチユーザーさんからのリクエストがきっかけでした。

WordPressカスタムフィールドの設定値をCSVでインポート・エクスポートしたい→問題が…

WordPressのカスタムフィールド機能。弊社の絞り込み検索&並べ替えプラグイン「般若ビルダーサーチ」にも実装されています。

↓絞り込み検索プラグインのまとめ記事。

要望:大量データをCSVで一括登録・一括更新したい

以前から、般若ビルダーサーチユーザーさんより、カスタムフィールドのデータ(アイテムデータ)を「CSVで一括登録・一括更新したい」というご要望をチラホラといただいていました。

般若ビルダーサーチのサポートフォーラムには、一括登録する方法をシェアしてくれたユーザーさんがいました(ありがたい)。外部のエクスポートプラグインと、インポートプラグインを駆使する方法です。

問題:チェックボックスなど複数選択に対応できない

ですが、その方法にはひとつ問題がありました。チェックボックスやマルチセレクトなど複数選択の項目はインポートできないのです。

※マルチセレクトとは、以下の機能です。

WordPressでチェックボックスの複数選択データは、「シリアライズ」という処理をして、文字列形式に変換する必要があります。

通常のカスタムフィールド(1つの値)

通常のカスタムフィールドはこうです。

meta_key = "color"
meta_value = "red"

チェックボックス(複数値)

一方、たとえば、「red」と「blue」で複数選択されていた場合、以下のような文字列形式に変換する「シリアライズ」という処理が必要です。

meta_key = "color"
meta_value = a:2:{i:0;s:3:"red";i:1;s:4:"blue";}

シリアライズをしないと、データベースに保存できません。インポート時にプラグイン側でシリアライズしてくれることを期待するしかありません。

WordPressカスタムフィールドをCSVでインポートエクスポートするプラグイン8選(シリアライズ調査付き)

では、シリアライズ対応のCSVインポート、エクスポートプラグインは存在するのか。調査結果をまとめてみました。

調査項目は、

  1. 国産(日本産)か海外産か
  2. CSVでインポート・エクスポートできるか
  3. 複数選択項目のシリアライズに対応しているか
  4. カスタムフィールドを作成できるか

以上の4点です。

PR:般若ビルダーサーチ

国産
CSVインポート・エクスポート
シリアライズ対応
カスタムフィールド作成
絞り込み検索
検索結果の並び替え

弊社開発の超万能型・絞り込み検索&並び替えプラグイン「般若ビルダーサーチ」。

他のプラグインを必要とせず、これ一つでカスタムフィールドの作成から、チェックボックスなどシリアライズ処理が必要なCSVインポート、エクスポートまで対応。

今回紹介するプラグインの中で、唯一「絞り込み検索」と「検索結果の並び替え」もできる。これらすべて揃っているのは、国内外含めて般若ビルダーサーチだけ(弊社調べ)。

問題点:有料であること。

1.ACF(Advanced Custom Fields)

国産
CSVインポート・エクスポート
シリアライズ対応
カスタムフィールド作成

チェックボックス・セレクトボックスなど多彩なカスタムフィールドを作成できる定番プラグイン。検索連携やテーマ開発にも対応。

問題点:CSVでのデータインポート・エクスポート機能はないため、他プラグインとの併用が必須。

2.Import/Export for Advanced Custom Fields

国産
CSVインポート・エクスポート
シリアライズ対応
カスタムフィールド作成

Advanced Custom Fieldsで作成されたカスタムフィールドの投稿データをCSVでインポート/エクスポートできる無料プラグイン。

問題点:ACF本体が必須。カスタムフィールド作成はできず、あくまでデータの出入力用ツール。日本語翻訳されていない。

3.WP All Import

国産
CSVインポート・エクスポート
シリアライズ対応
カスタムフィールド作成

CSVから投稿やカスタムフィールドにデータを柔軟に流し込める高機能インポートプラグイン。複数値もカンマ区切りで対応。

問題点:カスタムフィールド作成やチェックボックス項目の設定は行えないため、別のプラグイン(例:ACFなど)との併用が必要。エクスポートには非対応

4.WP All Export

国産
CSVインポート・エクスポート
シリアライズ対応
カスタムフィールド作成

WP All Importの姉妹プラグイン。WordPressの投稿・カスタムフィールド・タクソノミーなどを自由にCSVやXML形式でエクスポートできる。

問題点:エクスポート専用のため、データの更新や登録(インポート)には WP All Import などの併用が必要。カスタムフィールド作成も不可。

5.Really Simple CSV Importer

国産
CSVインポート・エクスポート
シリアライズ対応
カスタムフィールド作成

シンプルで軽量なCSVインポート専用プラグイン。投稿と単一のカスタムフィールドのインポートに対応。日本製で使いやすい。

問題点:配列・複数選択のカスタムフィールドを扱うことができず、チェックボックス用途には不適。

6.Import Export Suite for CSV and XML Datafeed

国産
CSVインポート・エクスポート
シリアライズ対応
カスタムフィールド作成

ACFやカスタム投稿にも対応する多機能なインポートプラグイン。GUIで直感的に設定可能。海外では「Ultimate CSV Importer」や「WP Ultimate CSV Importer」とも呼ばれている。

問題点:複数選択チェックボックスにおけるCSVインポートの精度が低く、再現性に難がある。安定運用には不向き。

7.Pods – Custom Content Types and Fields

国産
CSVインポート・エクスポート
シリアライズ対応
カスタムフィールド作成

カスタム投稿タイプや分類・カスタムフィールドを統合的に構築できる開発者向けフレームワーク。

問題点:CSV機能は内蔵されておらず、インポート・エクスポート機能を持つ他プラグインとの併用が必要。

8.Meta Box

国産
CSVインポート・エクスポート
シリアライズ対応
カスタムフィールド作成

軽量で高速な開発者向けカスタムフィールド管理プラグイン。豊富なフィールドとアドオンで柔軟に設計可能。

問題点:CSVのインポート・エクスポート機能を搭載しておらず、実運用にはAPIや外部処理が必要。単体運用には不向き。

カスタムフィールドをCSVでインポートエクスポートする方法(般若ビルダーサーチ使用)

というわけで、カスタムフィールドをCSVでインポート・エクスポートするWordPressプラグイン。ひとつの導入ですべて対応しているのは、「般若ビルダーサーチ」だけでした。

般若ビルダーサーチは、インポート・エクスポート方法も驚くほど簡単です。今回紹介したどのプラグインよりも簡単なはずです。次の4STEPで完了です。

STEP1:検索フォームの設定と、記事のカスタムフィールドの設定

検索フォームの設定をすると、記事編集画面にカスタムフィールド入力欄が生成されます。検索するアイテム情報を入力します。

STEP2:投稿タイプを選んでエクスポート

投稿タイプ(投稿、固定ページなど)を選んで、エクスポートをクリックします。他の項目はオプションで選択できます。

STEP3:エクスポートされたCSVデータを編集

CSVファイルが出力されるので、スプレッドシートにインポートして編集します。

STEP4:編集データをインポート

編集が終わったら、インポートして完了です。

1秒で20件(記事)ペースで、負荷がかからないようにゆっくりインポートされます。1000件なら50秒です。

どうしても無料で実装したい場合は、

  • カスタムフィールド作成プラグイン
  • シリアライズ対応のCSVインポート・エクスポートプラグイン

この2つを組み合わせる必要があります。ネット上にある解説記事を見ても「よくわからない」という人は、般若ビルダーサーチの導入がおすすめです。

無料おためし版もありますが、おためし版にはインポート・エクスポート機能は実装していません。

>>般若ビルダーサーチを購入する

この記事を書いた人

ササメ
般若ビルダーシリーズ制作

「般若ビルダー」「般若ビルダーサーチ」の制作・販売。2008年8月からWordPressを使ったブログ・サイトの運営を開始。2009年から専業、2014年に法人化。読者の知りたい真実を読みやすく、わかりやすく、本音で伝えるサイト運営が得意。葉酸サプリの専門家でもある。

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